日本損害保険協会は3月18日、「高等学校におけるリスクや損害保険の教育に関する実態調査」の結果を発表した。同調査は2023年12月~2024年1月、全国約5,000校の高等学校の公民科・家庭科教員1,548人を対象に実施した。

  • 損害保険に関する教育について

損害保険に関する教育について尋ねたところ、88.8%が「必要」「ある程度必要」と回答した。2021年度の調査開始以降、毎年上昇している。損害保険に関する教育を実施していると回答した教員は33.8%で、2021年度の調査開始以降、毎年上昇しているものの、損害保険に関する教育の必要性の認識と実施実態の乖離は依然として大きいことがわかった。

今後の損害保険に関する教育の実施に向けて、重要と考えられる取組みは何か聞くと、「授業時間の確保」(58.5%)が最も多く、「副教材・ツールなどの充実」(43.3%)、「教科書の記載内容の充実」(38.2%)と続いた。

  • 損害保険に関する教育の実施に向けて重要な取組み

教科書などの教材について、損害保険に関する記載内容の充実が図られている一方で、教育の実施にあたっては、授業時間の不足がより意識されていることがうかがえる結果となった。