『トップ・ギア』でもお馴染みのリチャード・ハモンドが、自身の愛用品を紹介!

『Octane』UK版の人気コラム「GEARBOX」では毎号、車業界の著名人が自分の愛するグッズを紹介している。今回は『トップ・ギア』と『グランド・ツアー』のスターであり、現在は”DriveTribe”とクラシックカーレストアワークショップ”The Smallest Cog”を運営するリチャード・ハモンドが、とっておきの愛用品をお見せする。

【画像】リチャード・ハモンドが愛するお気に入りの品々を一挙紹介!(写真10点)

1. ジャガーのEタイプがずっと欲しかった。子どもの頃にバーミンガムのカーディーラーで初めてEタイプに座ってからずっと、だ。私の愛車は、ジャガーのレーサーかつディーラーでもあったピーター・リンドナーが新車で販売した1962年のロードスターだが、何ひとつ変えるつもりはない。もしも人生の何もかもがうまくいかなくなったとしても、少なくともEタイプだけは手元に残すつもりだ。

2.私がこのロレックスのシードウェラーを着けていたのは、ヒルクライムで恥ずかしながらリマックをクラッシュさせてしまったときだった。私達の乗った車は縦方向にひっくり返り、私の手はシートベルトの下に挟まってしまったため、この時計は捨てざるを得なかった。車は熱暴走により何日間も燃えていたので、時計も一緒に燃えてしまった。(注:現在ではリマックはこの問題を解決済)しかしリマックはその後、この時計をディスプレイケースに入れて私に返してくれた。

3. このグローブトロッターのスーツケースは、グラナダTVの『Men and Motors』でカー・ローンチ・サーキットをやっていたときから持っている。驚くほどボロボロだし、持ち手は結束バンドで固定され、車のトランクからオイルが漏れて片側がシミだらけだが、今や我が家の一部と言っていいほどだ。

4. 子ども向け雑誌の表紙に貼ってあった、フェイクのカルティエの指輪を厳かに私にプレゼントしてくれたのは、まだとても小さかった頃の娘のイジーとウィローだった。私は毎日、薄くなるまでそれを身につけていたが、その後本物のカルティエを買ったので、フェイクの方は本物の箱の中に大事にしまっている。

5. 折りたたみナイフは荒野で必要なものだ。私はアマゾンの熱帯雨林で、つるに絡まったナマケモノを逃がしてやるのに使ったことがある。その後ナマケモノは急いで立ち去った、と言いたいところだが、もちろんそんなことはなかった・・・

6. バイクをたった1台だけ選ぶなんて、本当に悪夢のようだ。なぜなら、バイクは私の大好きなものだから。バイクとなら、車ではできないような体の使い方ができる。5歳の頃からバイクが大好きで、今では乗りきれないほど多くのバイクを所有している。中でもこのドゥカティ900 SSは、バイクの素晴らしさのすべてを体現している。

7. 子どもの頃から写真に興味があり、リネンの戸棚を暗室にしたりしていた。1980年代後半には、オートフォーカスとオートワインダーがあるという理由で、このミノルタ・ダイナックス7000iにとても魅力を感じていた。しかし、その後なぜかそれが嫌になってしまい、古くて手動のZenit ETをまた使うようになった。

8. 読書が好きで、ヘミングウェイの『老人と海』がお気に入りだ。長距離フライトでグラスを傾けながら読むのに最適で、今でも結末には感動してしまう。

9. 私が愛用するチャーチのシャンハイ・コレスポンデント・シューズは、かなり強烈な味を持つ靴だ。過去のイベントで濡らしてしまい、乾かすために新聞紙を詰めたまま長い時間が経ってしまった… 復活させるのにビーワックスをたくさん使ったけれど、上質なものを使って長持ちさせるのが好きだ。

10. これを載せたら、一番下の弟のニックに殺されるかもだけど!若い頃はお金がなくて、バターミアの近くでキャンプをしに行っていた。今年の2月にも、真ん中の弟のアンディと行く予定なんだ。テントはまだ持っているよ。

文:Richard Hammond