NTTドコモは3月21日より、「Xperia 1 IV SO-51C」「Xperia 5 V SO-54C」「Xperia 10 IV SO-52C」「Xperia Ace III SO-53C」のソニー製5Gスマートフォン4機種をAndroid 14に更新するOSアップデートの配信を開始した。
アップデート内容は次の2点。このほか、それぞれの製品をより快適に利用できるようにするための更新も含まれる。
- Android 14へのOSバージョンアップ(後述)
- セキュリティの向上。Androidセキュリティパッチを適用し、セキュリティパッチレベルが2024年2月となる。セキュリティアップデートの細かい内容は「Androidセキュリティ情報 - 2024年2月」を参照のこと
いずれも更新時間は最大80分程度。それぞれの更新時間と更新後のソフトウェアバージョンは下記のとおり。
Xperia 1 IV SO-51C/Xperia 5 IV SO-54C
- 更新時間:約33分
- 更新後のソフトウェアバージョン:64.2.C.2.121 release-keys
Xperia 10 IV SO-52C
- 更新時間:約25分
- 更新後のソフトウェアバージョン:65.2.B.2.112 release-keys
Xperia Ace III SO-53C
- 更新時間:約33分
- 更新後のソフトウェアバージョン:63.2.B.0.300 release-keys
Android 14へのアップデートにより、以下のような機能がアップデートされる。
UIのカスタマイズ
設定画面から、より簡単に壁紙を切り替えられるようになる。また、独自のロック画面ショートカットの設定が可能になり、ロック画面からよく使う機能/アプリにすばやくアクセスできるようになる。
新しいロック画面のテンプレートでは、フォントの種類/ウィジェット/色/構成を選択できるほか、AIが状況に応じて画面の表示内容を調整してくれる。
写真とカメラの品質の向上
Ultra HDRによるHDR画像のサポートが加わる。
健康データの詳細な管理
「ヘルスコネクト」がAndroid 14の設定に組み込まれ、データを安全に暗号化して管理できるようになる。
アプリによる個人データ利用の管理
個人データの共有についてアップデートされ、位置情報などの情報へのアクセスをアプリに許可するよう求められた際に、アプリが一データを第三者と共有しているとその旨が通知され、アクセスを許可するかどうかの判断にあたって参考にすることができるようになる。
6桁のPINの推奨
デバイスの暗証番号(PIN)で6桁が推奨となり、セキュリティが強化される。
拡大鏡のアップデート
拡大鏡がピンチ操作による拡大/縮小に対応。サイズの変更や拡大範囲のカスタマイズも行える。アプリ間の遷移の際に拡大鏡をオフにしない設定も行える。
文字サイズのクイック設定
文字サイズのクイック設定タイルから、文字の大きさをすばやく変更できる。大きいフォントを小さいフォントよりも細かい単位で拡大する非線形フォントスケーリングにより読みやすさを向上させており、文字が必要以上に拡大されたり、テキストが途切れたり複数行に折り返されたりしてページレイアウトが崩れるということがなくなる。
補聴器設定
ユーザー補助の補聴器の設定、わかりやすい音声出力設定、ショートカットから補聴器の設定にすばやくアクセスする機能など、補聴器関連の設定機能が更新される。
フラッシュ通知
通知音/呼出音/アラートもカスタマイズできるほか、ユーザー補助と通知設定から「フラッシュ通知」をオンにすることで、音声通知のかわりにライトを点滅させることができる。
デバイスを探す
タブレットやワイヤレスイヤホン、Wear OS搭載スマートウォッチなどを失くしてしまったとき、「デバイスを探す」アプリで所在地を確認したり、リモート操作でデバイスをロックしたり、保存したデータを消去したりできる。
コンテンツ共有
ニアバイシェア機能が拡張され、「ニアバイシェア」アプリがインストールされているWindows PCとの間で写真や動画、文書ファイルなどをワイヤレスで共有できる。
ロック画面のショートカットのカスタマイズ
ロック画面のカスタマイズオプションが追加され、サイレントモード/ライトなどのショートカットを設定できるようになる。
エンターテイメント機能
「Game enhancer」「Photo Pro」「Video Pro」「外部モニター」といったXperiaオリジナルのエンターテイメントアプリも強化されている。アップデート内容は機種によって異なり、アップデート後の端末でヘルプガイドの「Android 14へのアップデート後の変更点」から確認できる。
その他
ビデオ通話の自動フレーミング、Google Homeコントロールへのワンタップアクセス、パフォーマンスの向上などのアップデートも行われる。