「モビリティリゾートもてぎ」(栃木県芳賀郡)にある「ホンダコレクションホール」(HCH)が2024年3月1日にリニューアルオープンした。創業期の貴重な乗り物から平成あたりのちょっと懐かしいクルマ(とロボットも?)まで、ホンダの歩みを年代別に振り返ることができる興味深い展示内容だ。内覧会で見どころを確認してきた。

  • ホンダコレクションホール

    「ホンダコレクションホール」にはクルマ、バイク、ロボット、発電機まで貴重なホンダ製品が盛りだくさん! 写真で紹介するのは展示品のごく一部だ

カブもF1マシンも! ホンダはいろいろなモノを作ってきた

HCHはホンダの創立50年を記念して1998年に開館。2024年3月1日にリニューアルオープンした。「モビリティリゾートもてぎ」に入るには入場料が必要だがHCHは入館無料。3階建ての建物で、1階には創業者・本田宗一郎と彼をビジネス面で支えた藤沢武夫に焦点を当てた展示室やミュージアムショップがある。

  • ホンダコレクションホール

    エントランスホールには「スーパーカブ C100」「発電機 E300」「S800」などが並ぶ

  • ホンダコレクションホール

    入って右側(1F北)にあるスペースでは、ホンダ立ち上げ前からの本田宗一郎の歩みを知ることができる

  • ホンダコレクションホール
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  • 入って左側(1F南)には「ライブラリー&デザインギャラリー」「ミュージアムショップ」「ワークショップステージ」が(写真はミュージアムショップ)

2階から上は年代別に4つのエリアに分かれている。

  • ホンダコレクションホール
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  • 2F南は「創業~1970年前後」。ずらりと並んだ「スーパーカブ」やホンダ初の市販乗用車「S500」などを見ることができる

  • ホンダコレクションホール
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  • 2F北は「1970年前後~1985年前後」。アメリカの大気汚染防止法(マスキー法)を世界で初めてクリアした「CVCCエンジン」を積んだ「シビック」などが展示されている

  • ホンダコレクションホール

    3F南は1985年前後~2000年前後。3代目「アコード」がシブい!

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    3F北は2000年代前後~。「アシモ」(ASIMO)に至る人型ロボット開発の歴史が一目瞭然だ

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    展示室をつなぐ通路では「Garage Collection 蔵出し一挙公開企画展」を開催中。2024年6月30日までは「CBヒストリー Part1」と銘打ってスーパースポーツバイクの展示を行っている

リニューアル後のHCHはホンダの「夢と挑戦の歴史」にフィーチャーした展示内容となっている。ホンダの製品やレーシングマシンを中心としたこれまでの展示から、創業から現在、そして未来へとつながる同社の「普遍のフィロソフィー」を伝承する施設へと進化を遂げたとのことだ。

展示品の数はリニューアル前の約300台から約160台ほどに減らしたという。量で圧倒してコアなファンたちをうならせる手法よりも、ホンダの歴史やストーリーを丁寧にひもとくことで、より幅広い層に語り掛ける方法を選んだということらしい。内覧会で担当者は「幕の内弁当ではなく握りずし」の見せ方にしたと話していた。

コロナ前のピーク時で年間19万人超が訪れたというHCH。リニューアル後は同30~35万人を目指したいそうだ。