人材スタートアップ企業・ABABAは、2024年卒業予定の就活生を対象に実施した「志望度の高い企業から不採用通知(お祈りメール)を受け取った時の感情に関する調査」の結果を公開した。その結果によると、就活生の8割以上がお祈りメールを受け取った企業へ嫌悪感を抱くことが明らかとなった。ネット上では「全否定された気持ちにはなる」「サイレントお祈りメールはもっと嫌い」などの声が寄せられた。
本調査は、同社が運営する新卒特化のダイレクトリクルーティングサービス「ABABA」に登録している、2024年卒業予定の就活生300名を対象に、2024年1月31日~2月9日にかけて、インターネット調査を実施した。
調査ではまず、「志望度の高い企業の最終面接に進んだことはありますか」と質問。就活生の94%が志望度の高い会社の最終面接に進んだ経験があると回答したという。
続いて「志望度の高い企業を受けて不採用となったことはありますか」と聞くと、就活生の89.3%が、志望度の高い会社の選考を受けて不採用になった経験があると回答。新卒市場は売り手市場が続いていると言われるが、全て希望通りに就職活動を進められている学生は少なく、ほとんどの学生が就職活動において不採用の壁にぶつかる経験をしているようだ。
また、選考で不採用になった経験のある学生うち96.6%が、不採用通知の連絡をメールで受け取ったことがあると回答したそう。
そこで、志望度の高い企業から届いた不採用通知に対してどのように感じたかを質問したところ、83%が「形式的で冷たい印象を受けた」と回答。回答者からは、「長期間待たされた挙句、形式的なメールで不採用を伝えられて腹が立った」「メールに名前の記載がなく、一斉配信されたものだと思うと悲しかった」などの声が寄せられたという。
さらに、志望度の高い企業から不採用通知を受け取った後、その企業に対してどのような感情が湧いたかを質問したところ、85%が「その企業を嫌いになった」と回答。「落ちたことがショックすぎて、嫌いになるしかない」「本命企業のお祈りメールはもう2度と開くことができない」などの意見が挙げられた。
また、不採用通知をきっかけに「その企業を嫌いになった」と回答した人のうち、43%が「その企業の製品やサービスを今後使わない」、23%が「その企業の製品やサービスを周りにおすすめしない」と回答しており、企業に対するネガティブな感情が半数以上を占めたそう。
同社は、この結果について「形式的なテンプレートを使った不採用通知の連絡は企業イメージに悪影響を及ぼす可能性があり、その印象は長期に渡りマイナスに作用する可能性があることが分かります」とした上で「就活生の気持ちに真摯に向き合い、気持ちに配慮したメッセージを送ることができるかどうかが、その後の企業の信頼感や好感度を高めることにつながっています」とコメントした。
ネット上では「嫌いになることはないけど、全否定された気持ちにはなる。『お前みたいなゴミはいらねーよ、きしょいんだよ二度とくんな』って言われてる感じがして、落ちる度にメンタルごっそり抉られてる」「お祈り文面あれ不思議な事にすげえ腹立つんだよな」「サイレントお祈りメールはもっと嫌い」「形式的で冷たいと言われても落とされた会社に親身になって就職の心配されてもうざくね?」「気持ちはわかるけど、形式的な文章とわかってるのに感情的に嫌いとか思うのって、アレクサやChatGPTにキレちらかしてるのと一緒で無駄なエネルギー消費だからやめたほうがいいと思う」などの声が寄せられた。