NTTドコモは3月21日、さまざまな決済にd払いを利用することでdポイントを貯めることができる新料金プラン「ドコモポイ活プラン」を提供すると発表した。
ドコモはこれまで、dポイント/d払いのサービスを拡大してきた。d払いの利用でポイントをため、それを加盟店で利用するというサイクルを構築してきたわけだが、そこにドコモの料金プランを融合させることで、よりポイントがたまりやすく、もっとポイントが使える世界を実現するというのが、今回の「ドコモポイ活プラン」導入の狙いだ。
「ドコモポイ活プラン」では「ahamoポイ活」「eximoポイ活」のふたつのプランを提供する予定で、「ahamoポイ活」は4月1日から、「eximoポイ活」は2024年夏から秋に提供を開始する。
提供開始時期のズレは、若年層が多くQR決済・ポイ活との相性がよい「ahamo」向けのサービスを先行させたいという考えからのことで、「ahamoポイ活」の提供開始後に寄せられるユーザーの声なども「eximoポイ活」のサービス内容に反映させていきたいという。
また後述のとおり「ahamoポイ活」は大盛りオプション加入が前提となるが、大容量ニーズが拡大している現状を鑑みての判断とのこと。大盛りオプションの加入者はドコモの想定を上回るペースになっているとのことで、現時点では大盛りオプション非加入者に「ahamoポイ活」を提供する考えはないという。
こういったことから、この日の発表時点では「ahamoポイ活」のみ詳細が公表されており、「eximoポイ活」の詳細は後日発表となっている。
「ahamoポイ活」は月額料金が2,200円で、加入条件は「ahamo」を契約しており、「大盛りオプション」を契約していること。基本となる特典内容は「d払い」利用時のdポイント還元率が3%上乗せされる(上限4,000ポイント)というものになる。ただし、「ahamoポイ活」の提供開始日にあたる4月1日から「10%還元キャンペーン」が開始され、このキャンペーン期間中は還元率が10%となる。キャンペーン終了日は未定。ただしキャンペーン期間中も、上限額は4,000円でかわらない。
「ahamo」の基本料金は月額2,970円で、大盛りオプションは月額1,980円。これにポイ活オプションの2,200円を加えた月額利用料金は7,150円となる。ここに最大の還元額である4,000ポイントの還元を受けた場合、実質負担は月額2,750円となり、ahamoの基本料金よりも割安ということになる。
なお2024年8月ごろからは、月々の料金支払いに「dカード GOLD」を利用している場合、基本の上乗せされる還元率が5%にアップする予定だ。
d払いの電話料金合算払い/dカードからの支払い/d払い残高からの支払いとd払いタッチがポイント還元の対象となる。d払い(iD)の決済やdポイント/クーポンの利用、モバイルSuicaチャージや請求書払いは対象外。
NTTドコモで提供している主要3プランのうち、「irumo」については、今回対象となっていないが、今後のユーザーの声があれば検討するとした。
ポイ活を意識した各キャリアの料金プランとしては、auが「auマネ活プラン」、ソフトバンクが「ペイトク」をそれぞれ提供しており、今回の「ドコモポイ活プラン」に3大キャリアがそろい踏みとなった格好だ。