東京ミッドタウン日比谷では3月20日から4月14日まで、色とりどりの花々とアートで街を彩る『HIBIYA BLOSSOM 2024』を開催している。日比谷ステップ広場にはメインアートとして、花のトンネル「Blossom Garden~植物彫刻~ Flower Dome」が登場。また夕方以降は、大階段エリアにおいてヴィヴィットカラーのネオンも灯る。プレス内覧会にて、関係者が詳細を説明した。
街が華やぐ1カ月
『HIBIYA BLOSSOM 2024』にて花の演出を手がけたのは、花匠集団 七月花壇を主宰するフラワーアーティストの望月虹太氏。東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場には、同氏のキャリアでも初めての試みだというアーティフィシャルフラワー(造花)による巨大なアート作品Flower Domeを設置した。
高さ約4m、直径約9mのFlower Dome。その40%以上は、再生ペットボトル由来のアーティフィシャルフラワーを使用している。望月氏は「Flower Domeだけで約14,000本の造花を使用しています。造花とは言え、現代の造花は非常にクオリティが高い。きっと生命力、力強さを感じていただけるでしょう。生花では実現できなかった”植生の異なる植物を一緒に魅せる”点にもご注目いただき、楽しんでもらえたら」と解説する。
一方で大階段エリアには、一部に本物の生花を使用。生花ならではの香り、儚さと、造花の極彩色の彩りが訪れた人の目を楽しませる。階段には、ヴィヴィットなカラーで灯る約3mのネオンを設置した。
なお使用した生花は、期間中に4回入れ替える。そこで3月24日、29日、4月7日、14日の11時から、小さな花束にしてFloral Giftとして現地で無料配布する予定。望月氏は「生花について、またサステナブルな社会について考えるきっかけになれば」と話す。
エレベーターにもアーティフィシャルフラワーの装飾を施した。まるで人工物が植物に侵食されたかのような演出。
このほか日比谷仲通りでは「ボタニカルストリート~日々に感謝~」を展開。街灯、公衆電話ボックス、街路樹、ベンチなど、街中に静かにたたずみ、人々に安全・便利さを提供しているモノたちを華やかに彩る。望月氏は「日頃の感謝の気持ちを込めて装飾しました。灯り、電話など、その重要性をあらためて意識するきっかけにしてもらえたら嬉しいです」と話していた。