NTTドコモ モバイル社会研究所は3月18日、2024年1月に実施したシニア層のスマホ所有についての調査の結果を公表した。
全国のシニア(60代~80代前半)にスマートフォン/従来型のケータイ(フィーチャーフォン)の所有状況を聞いた結果が次のグラフ。合計が100%を超えているのは、スマートフォン/フィーチャーフォンをどちらも所有している人がいるため。
年齢とともにスマートフォンの所有率が下がって従来型のケータイの所有率が上昇する傾向ではあるが、80代前半でもスマートフォンの所有率は6割を超えている。スマートフォン/従来型のケータイのどちらも所有していないという人は、60代2%、70代6%だが、80代前半になると18%に跳ね上がっている。
同研究所では2015年から関東地方のシニアのスマートフォン/従来型のケータイの所有率を調べており、今回の調査をうけてその推移をまとめている。60代の推移のグラフは以下のとおりで、これまで右肩上がりだったスマートフォンの所有率がはじめて前年より低下しているが、わずか2ポイントのことで、天井を打った感はあるもののここから数字が低下することはないだろう。
70代の推移は次のとおり。こちらはきれいな右肩上がりが続いており、84%とはじめて8割を突破した。
続いて、回答者の居住地の都市規模別にまとめたスマホ所有率のグラフを見てみよう。それほど大きな差があるわけではないが、中規模の都市(20万以上の市)でややスマホ所有率が高い傾向だ。
最後に参考として地域別のスマホ所有率がまとめられている。60代では近畿地方が、70代では中部地方がもっとも所有率が高くなっているが、際立った差はない。ただ、北海道・東北はスマホ所有率がやや低めではあるようだ。
調査概要
- 調査名:2024年シニア調査
- 調査方法:訪問留置調査
- 調査対象:全国・60~84歳男女
- 有効回答数:1,130件
- サンプリング:QUOTA SAMPLING、性別/年齢(5歳刻み)/都道府県の人口分布に比例して割付
- 調査時期:2024年1月