サイクリングの中でも、お散歩するようにゆったりと楽しむものを「ポタリング」と呼ぶのだそう。このほど神奈川県小田原市で開催された体験ツアーに参加してきた。
現地でレンタサイクルを借りれば手ぶらでOK
旅は小田原駅からスタート。名物の小田原提灯が出迎えてくれる。
今回乗った自転車は、小田原市が運営するレンタサイクル「ぐるりん小田原」のもの。駅すぐそばの小田原駅東口駐車場(市民交流センター)でヘルメットも一緒に貸し出してくれる。
案内は「ジャパンエコトラック」公式スマホアプリで
走行したルートは、「ジャパンエコトラック」公式スマホアプリの「小田原周遊サイクリングルート」の一部。このアプリは、旅のプランニングに役立つルート検索、現地で使えるGPS地図や地域の魅力紹介の機能を備える。
ジャパンエコトラックとは、人力による移動手段で楽しむ新しい旅のスタイルのこと。養老孟司 東京大学名誉教授が代表理事を務め、モンベルグループらが推進協議会を組織している。
「鈴廣かまぼこの里」でお土産探し
ゆったりと自転車を漕ぎ出し、「鈴廣かまぼこの里」に到着。箱根・小田原に拠点を構える老舗かまぼこ店・鈴廣による施設だ。
かまぼこはもちろん干物、箱根ビールやスイーツなどさまざまなお土産を買うことができるほか、カフェやレストラン、会席料理店などの食事処も充実。かまぼこの歴史を学んだり、職人の伝統の技を見学したりと一日楽しめそう。かまぼこ手作り体験(予約制)も。
「漁港の駅 TOTOCO小田原」で巨大海鮮丼
お昼に向かったのは、2019年にオープンした「漁港の駅 TOTOCO小田原」。小田原漁港で水揚げされた新鮮な水産物やその加工品、地域の特産物が販売されている。
豪快に盛り付けたお刺身がこぼれんばかりの「とと丸頂上丼」をいただいた。デザートには海を思わせる色合いの「小田原漁港プリン」。自転車を漕いだ分のエネルギーをチャージ!
「御幸の浜」に寄り道
ここで予定にはなかった「御幸の浜」に寄り道することに。そうしたアドリブがきくのも自転車旅の醍醐味だ。
「小田原城」で歴史散歩を
ふたたび漕ぎ出し、小田原を代表する名所・小田原城へ。
ガイドさんによる解説で歴史に思いを馳せ、天守閣にのぼって小田原市街や相模湾を望み、旅を締めくくった。
ここまで旅をサポートしてくれたアプリにも「完走バッジ」があらわれた。
春の陽気に誘われてお出かけしたくなったら、無理なく楽しく走れるポタリングの旅に出てみては。
取材協力: 神奈川県、モンベル