アテックスから、2024年春夏の新製品が発表されました。メディア向けに開催された、落ち着いたデザインと先進機能による本格派マッサージブランド「ATEX TOR(アテックストール)」シリーズ新アイテムの体験会からお届けします。

マッサージクッション コードレス(AX-HC131)

ますは3月31日発売予定の「マッサージクッション コードレス(AX-HC131)」です。アテックスは2009年にマッサージクッションを発売し、2024年で15周年となる集大成として、新製品では一層の強いもみ心地を追求して形状やもみ玉を刷新しました。

本体サイズはおよそ幅35×長さ29×高さ12cm、重さは約1.5kg。従来品の四角い形状から、背中のS字ラインに沿った流線を描く形状へと大きく変わり、より身体にフィットするよう改良されました。背中や腰だけでなく、首・肩やふくらはぎ、足裏まで全身をマッサージできます。

  • 2009年に発売されたアテックスの初代マッサージクッション(右)。マッサージ機能を付けたクッションという感じで、フォルムも四角いまさにクッション

  • 3月31日発売の「マッサージクッション コードレス(AX-HC131)」。クッション形状は保ちつつも、身体へのフィット感を優先した設計になりました。ダークグレーとベージュの2色をラインナップし、価格は12,100円

もう1つの特徴は、アテックスのマッサージ製品史上で最大級となる、突出量が約65mmのもみ玉です。マッサージクッションの主要部品「もみ玉」を大きくすることにより、拳を押し付けるような感覚でグイグイとコリの部分を強くもみ出す「ストロングもみ」を実現しています。

  • 内蔵されているもみ玉の突出量は約65mm。アテックスのマッサージクッション史上では最大級

  • 従来モデルに内蔵されたもみ玉(右)との比較

マッサージの速度は3段階。1分間に約30回転の「ふつう」、1分間に約23回転の低速に固定した「ゆっくり」、そして「プロもみ」と呼ぶ、もみの速度に緩急をつけた独自のモードから選べます。ヒーターも搭載されており、温めながらのマッサージも可能です。

充電式のコードレス仕様も大きなメリット。コンセントがない場所でも気軽に使用できます。バッテリーは約3.5時間の充電で約1.5時間の連続使用。15分間で自動オフになるタイマー機能も備えています。

  • アテックス 営業企画グループの伊藤洋祐氏。新モデルはより身体にフィットさせるため、背中のS字ラインに沿った形状に。背中や腰だけでなく、首・肩、ふくらはぎ、足裏までさまざまな部位になじむ汎用的なフォルムです

  • マッサージクッション裏側。ハンドルがあり、移動も容易。充電式でコードレス仕様のため場所を問わずに使えます

ネックマッサージャー ハンズフリー(AX-HP165)

2つめは、3月30日発売の「ネックマッサージャー ハンズフリー(AX-HP165)」。ベルトで身体に固定できる構造が大きな特徴。両手が自由な状態で施術できるネックマッサージャーです。

  • 3月30日発売の「ネックマッサージャー ハンズフリー(AX-HP165)」。価格は14,800円。カラーはダークグレーの1色

ネックマッサージャーは、両サイドのベルトを両手て持って固定する使い方が一般的です。そのため両手がふさがり、手も疲れるといった不満の声も聞かれたとのこと。

そこで、バックル式のベルトを背中でカチッととめて固定する方式を採用。マッサージャーを手で支える必要がなく、「ながら」状態でマッサージができるようになりました。

  • 一般的なネックマッサージャーは、両側のベルトを手に持って押さえながら使うスタイルが主流。マッサージ中は手がふさがり、不便を感じることも多いものです

  • 新モデルのネックマッサージャーは、ベルトで身体に固定できる仕様。両手が自由になり、マッサージ中に別の作業もでき、自由に動けます

加えて、もみ玉の構造も改良。大きく張り出したもみ玉とアームによって首筋をとらえ、肩口をつかむ立体的な動きで首周りをしっかりもみほぐします。シリコン素材を用いた弾力あるもみ玉は、フィット感を高めることにも貢献しています。

  • 新たに採用されたもみ玉とアーム

マッサージのモードは2通り。もみ速度・もみ方向が自動で切り替わる「緩急モード」と、一定の速度で同じ方向にもむ「ふつうモード」のいずれかです。「回転」ボタンを押すと、もみ方向を正転・反転に切り替えることも可能。ヒーターを首筋に沿うように配置しており、温めながらのマッサージにも対応します。

こちらも、リチウムイオンバッテリーを内蔵したコードレス仕様。約3.5時間の充電で約1時間の連続使用です。10分間の動作で自動オフになるタイマー機能も搭載します。

ブラシレスモーターを採用し、バッテリー式ながら重さは約1.3kg、本体サイズは幅23(ベルト込みだと81cm)×長さ15×高さ17cmという小型軽量を実現しています。

  • アテックス 営業企画グループの小林利絵氏。新製品はブラシモーターの採用で軽量小型化を実現し、肩に載せても苦にならない重さに

  • 本体を肩に載せた状態で、ベルトを背中に回してバックルを留めて固定。身体のちょうどいい位置にもみ玉とアームを合わせて、ベルトの長さを調整するのはなかなか難しい……。でも少し慣れれば簡単

【動画】もみ玉とアームの動き。人の手で肩をつかんで強くもんでいるかのような、リアルで柔軟な動き(音声が流れます。ご注意ください)

マッサージソファ KOYOI(AX-HD410)

最後は4月10日発売の「マッサージソファ KOYOI(AX-HD410)」。アテックスでは初となる全身用のマッサージソファです。

  • 4月10日発売の「マッサージソファ KOYOI(AX-HD410)」。価格は242,000円。カラーはグリーンとグレーの2色

意外にも、全身用のマッサージソファはアテックス初。小型マッサージ器で培ってきた知見や、身体の部位ごとに適したマッサージ技術を結集して開発した1台です。

本体サイズは、通常時が幅65×奥行き105×高さ110cm、リクライニング時が幅65×奥行き145×高さ93cm、重さは約49kg。

本体上部には、上下左右のマッサージパーツ「エア3Dメカ」と独自の「エアサスペンション」を搭載。これらのパーツが上下に約87cmの範囲で稼働して、首・肩・背中・腰・お尻までの広範囲をカバーします。下部にはふくらはぎ用の「足ローラー」を装備しています。

  • 「エア3Dメカ」のイメージ

  • 「エアサスペンション」機能のイメージ。「エア3Dメカ」を前後に押し引きさせる動きでコントロール

  • 「エア3Dメカ」と「エアサスペンション」のユニットが約87cmの範囲で上下に動きます。首・肩・背中・腰・お尻と、広くマッサージしてくれます

コースは「自動」と「手動」を用意。「自動」コースは「全身」「全身じっくり」「首・肩」「腰・お尻」という4種類のモードです。それぞれに最適化したマッサージを行います。

「手動」コースでは、もみ・たたき・指圧・リズム・伸ばしという5つの手技と、強さと速さをそれぞれ3段階、「足ローラー」や背中に搭載された45℃のヒーター機能を選択。最大45通りの組み合わせから好みのマッサージを作れます。

ソファに座ってコースを選ぶと、肩の位置を自動的に検知する機能もアリ。使う人に合わせて全身をマッサージしてくれます。

操作コントローラーには3.3インチの液晶を採用。ソファ本体から伸びるリモコンホルダーには、スマホをセットすることもできます。ハンズフリーでスマホのコンテンツを流しながらマッサージできるのも気が利いていますね。

  • 3.3インチの液晶を採用した操作コントローラー。手動コースでは、最大45通りの組み合わせから自由にマッサージ

  • 操作コントローラーのホルダーは横方向にも回転し、スマホをセットして映画を観ながらマッサージといった優雅な使い方も

独自機構の「ゼロリクライニング」は、ふくらはぎが心臓に近い高さまで上がる電動リクライニング機能。リクライニング時に座面が前方へ動くスライドリクライニング設計なので、後方は壁から約10cmの隙間があれば設置可能です。

  • 約135°まで電動リクライニング。ふくらはぎの位置が心臓に近い高さまで上がり、リラックスした状態でマッサージ

丸みのある本体は、インテリアにも自然となじみやすいデザイン。カバーは肌触りのよい起毛素材で、カラバリはグリーンとグレーの2色を用意。グリーンはスウェード調、グレーにはレザー調のプリント加工を施しています。

  • 「自動コース」を体験したマイナビニュース +Digitalの林編集長。「ゼロリクライニングがとっても気持ちいい! 首筋からお尻までじんわりマッサージしてくれるのも快感でした」(林)

  • 大型マッサージソファらしくない、インテリア性の高い2色のカラバリにも注目です。簡単に外して洗えるカバーには肌触りのよい起毛素材を採用。その表面、グリーンはスウェード調、グレーはレザー調のプリントで素材感をプラスしています

製品名の「KOYOI」には、“今宵”の静かな夜と“良い”の意味があり、「毎日のリラックス時間をプレミアムにする」という願いを込めたネーミングだそうです。

  • アテックス 取締役 商品開発第1グループの中野美喜男氏。全身に対応したマッサージソファは、アテックスでは初めて。「ソファなのにマッサージ」をテーマに、デザインにこだわって開発したとのこと