三井住友カードは4月、ビザ・ワールドワイド・ジャパンと協力し、企業向けに「三井住友カードパーチェスプラス」の提供を開始する。
キャッシュレス決済の普及に伴い、企業間取引においてもカードを利用した取引が増加している。特に、広告宣伝費や材料費、オフィス機器購入費など、金額の大きな取引にはパーチェシングカードが用いられることが多い。パーチェシングカードは利用限度額も高額に設定されているため、従業員による予算を超過した利用や不正利用を防止する機能のニーズが高まっている。また、カードを利用した取引は企業活動における多様な場面で行われるため、取引日や金額などの決済データのみならず、請求書番号やプロジェクト管理番号などの情報と併せて管理し、効率化を図りたいという要望もあるという。これらニーズへの対応をさらに強化すべく、今般、本サービスの提供を開始する。
本サービスは、同社が発行する専用のパーチェシングカード番号(親番号)に紐づいた子番号として、利用制限を設定したバーチャルカード番号(VCN)を、導入企業が自ら取得して利用できる、非対面決済専用の購買用クレジットカード決済サービス。Visaグループが開発したVisa Commercial Pay Payを活用しており、「ガバナンス強化」や、請求書との突合作業などに係る「業務効率化」 などのニーズにも対応する。
特徴その1・ガバナンス強化
導入企業は専用のWebサービスでVCN を即時取得でき、VCNごとに、親番号の与信枠の範囲内で「上限金額」「利用回数」「利用期間」「利用地域」などの利用制限を設定できる。利用制限を付けたVCNを従業員に配布することで「予算超過利用」や「不正利用」防止を図ることができる。
特徴その2・業務効率化
導入企業はVCNを上限なく取得できるため、発注毎や費目毎にVCNを使い分けることができ、専用のWebサービスでレポーティングされる決済データを用い、発注と請求の突合や会計仕訳を容易に行うことができる。さらに、VCN発番時に発注番号や請求書番号などの付加情報を登録することで、決済データに紐づけてレポーティングすることも可能。