北國フィナンシャルホールディングスは3月15日、ビザ・ワールドワイド・ジャパン、インフキュリオンと共同で、フルクラウド型アクワイアリングシステムの構築を開始することを発表した。
北國FHDは、北陸地域のキャッシュレス化・デジタル社会実現を目指すSuper CashlessRegionプロジェクト、及び、より良い金融サービスの実現や銀行経営の効率化を推進する次世代地域デジタルプラットフォーム構築プロジェクトの一環として、Visaグループが世界で展開するソリューション「Visa Cloud Connect」・「Visa Platfor m Connect」を活用したフルクラウド型アクワイアリングシステムの構築開始を決定した。
本システムは、オーソリゼーション・クリアリング、加盟店精算・管理、決済センタ・国際ブランド接続等のアクワイアリング業務に必要な機能を備える、クラウド上に構築されたシステムで、北國銀行カード事業での利用にとどまらず、外部事業者も活用できるとしている。
国際ブランド接続機能においては、Visa Cloud Connectを国内企業で初めて活用することで、VisaNetにクラウドを通して安全に接続。また、決済センタ接続や、オーソリゼーション等の機能においては、消費者の決済体験を向上させる多様な機能を有する決済ソリューションVisa Platform Connectを活用することにより、「1.オーソリゼーションの際に発生するネットワークコストを削減し、従来よりも安価にカード決済処理サービスを提供」「2.暗号化トークン、不正決済検知、スマートフォン・タブレットでのNFCタッチ決済など、多岐にわたる先進技術の提供」「3.国際基準に即した決済システムによる高水準の処理パフォーマンス、高度なセキュリティ、および柔軟性のあるシステム機能改善の提供」を目指すという。