ナビットは3月15日、「害虫」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2024年2月、20代~80代の男女1,000人を対象にWebアンケートで行われた。
「害虫対策をしていますか?」と尋ねたところ、1000人のうち643人、約3分の2が「はい」と回答した。
困っている害虫を複数回答可で挙げてもらったところ、トップは「ゴキブリ」で495人。次いで多かったのは「蚊」352人、「コバエ」295人、「ダニ」170人、「クモ」163人などだった。
害虫が出て困っている場所で一番多いのは「台所」で478人。「居間」241人や「寝室」196人など2位以下にかなり差をつけている。
害虫の駆除をどのようにするかは「自分で駆除」する人が696人。回答数に対する割合は約半数だった。
「害虫対策でこだわっていること・使っているもの」をフリー回答で求めたところ、「1年中ゴキブリ用のホウ酸団子みたいなものはあちこちに設置している」「キッチンをいつも清潔に保つ」「コーヒーかすを撒いて虫よけをしている」「その場限りの薬剤ではなく、巣に持ち帰り巣ごと駆除する効果のある薬剤を使用している業者を選ぶ」「できるだけ外へ逃す。侵入してきそうな所に、庭で植えているミントとローズマリーの葉を置く」といった回答が寄せられた。
伊丹市立昆虫館(兵庫県伊丹市)が最近開催した展示「おうちの中の害虫たち」では、害虫について、「人にとって不都合な昆虫を害虫と呼びます。生物学的な分類ではなく、各個人の主観によって、そう呼ばれるものなのです。あなたにとって不都合な害虫は、私にとってなんの問題もないただの虫かもしれません」と解説している。ただの虫ではなく、害虫に対して益虫と呼ばれる虫もいる。例えば「困っている害虫は何ですか?」の回答に害虫としてハチが登場しているが、ミツバチは益虫。不快害虫と呼ばれるクモの中にはゴキブリを食べるクモがいる。テントウムシは、種類によって葉を食べる害虫、うどんこ病菌やアブラムシを食べる益虫の両方の顔を持っているという。