パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」は、転職理由について調査結果を3月11日に発表した。調査は2023年8月23日~9月1日の期間、2022年7月~2023年6月の1年間に転職した825人を対象に行われた。
転職理由の1位は、3年連続で「給与が低い・昇給が見込めない」だった。回答割合も前年比で4.1ポイント上昇し、過去最高の36.9%に。2位「社内の雰囲気が悪い」(26.9%)は前年度3位から、3位「人間関係が悪い/うまくいかない」(26.6%)は、前年度の7位から順位を上げた。
一方で、前年度2位だった「昇進・キャリアアップが望めない」は大きく順位を下げ、9位という結果に。
今回はじめてトップ10入りした10位の「ハラスメントがあった(セクハラ・パワハラ・マタハラなど)」(19.7%)は、前年度から7つ順位を上げた。ハラスメントをはじめ、人間関係、職場環境に関わる転職理由は、全体の転職理由トップ10のうち6つを占める結果となった。
年代別で見ると、20代、30代の転職理由1位は、総合ランキングと同じく「給与が低い・昇給が見込めない」だった。特に30代の回答割合は41.2%となり、前年度比で5.1ポイント上昇。
30代は結婚・出産・子育てといった大きなライフイベントを経験する人が増加する年代であることや、近年の物価上昇なども相まって、給与・昇給への関心は高まっていることが考えられるという。
総合ランキング2位の「社内の雰囲気が悪い」(26.9%)は、40代(37.8%)と50代(39.0%)の転職理由のトップに。また、40代・50代ではハラスメントを理由にした転職が増加していることも明らかになった。