人から「ありがとう」と言われたときに、どのような言葉で返すべきか悩んでしまう方も多くいるのではないでしょうか。

本記事では、ありがとうへの返事にふさわしい言葉を、相手との関係性別に紹介します。また、返事をするときのポイントについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ありがとうへの返事に使える言葉とは

  • ありがとうへの返事に使える言葉とは

「ありがとう」の返事として使える言葉には、さまざまなものがあります。よく使われるのは以下のような言葉です。

  • どういたしまして
  • いえいえ
  • とんでもないことです
  • お役に立てれば幸いです
  • 滅相もないです
  • 恐縮です
  • お役に立てて光栄です
  • お気になさらないでください

どれもありがとうへの返事として一般的な言葉ですが、誰に対しても使えるわけではありません。例えば、「どういたしまして」を目上の人に使うと、失礼にあたる可能性があります。

誰に対しても同じ言葉を返すのではなく、相手や状況に応じて上手く使い分けることが大切です。

相手別ありがとうへの返事にふさわしい言葉・例文

  • 相手別ありがとうへの返事にふさわしい言葉・例文

ここでは、ビジネスシーンで上司や先輩などの目上の人から言われた場合、同僚から言われた場合、プライベートで友人から言われた場合それぞれのふさわしい言葉を、例文とともに紹介します。

上司や先輩など目上の人の場合

上司や先輩などの目上の人からの「ありがとう」には、「恐縮です」「滅相もないです」といった謙遜を表す言葉や、「光栄です」といった相手への敬意を表す言葉などを使用するとよいでしょう。

【例文】

  • そのような言葉をいただけて恐縮です
  • 滅相もないです。こちらこそありがとうございます
  • そのように言っていただき大変光栄です
  • とんでもないことです。お役に立てて何よりでございます

上記は、上司や先輩だけでなく、取引先からのありがとうへの返事にも使えます。

なお、「滅相もないです」は「滅相もございません」と使われることもありますが、実はこの使い方は誤りなので注意しましょう。また、「とんでもないことです」も「とんでもございません」と使われることがありますが、こちらも本来は誤用です。一般化しているため気にしないという声もありますが、目上の人にはなるべく正しい表現を使いましょう。

同僚の場合

同僚からのありがとうに対する返事は、少しくだけた表現でも問題ありません。同僚に「恐縮です」や「滅相もないです」を使ってしまうとよそよそしい印象になり、場合によっては不快に思われる可能性もあるので注意しましょう。以下のように相手を思いやる一言を添えると、くだけた表現でも気持ちが伝わります。

【例文】

  • いえいえ。こちらこそありがとうございました
  • お役に立ててよかったです。また何かあったら言ってください
  • とんでもない。いつでも手伝うので気軽に声かけてね
  • どういたしまして。困ったことがあったらまた相談してね

友人の場合

相手が親しい友人の場合は、「うん」や「はーい」といった簡単な一言で済ませがちですが、良好な関係を続けるためにも、相手を気遣う一言を添えるのがおすすめです。

【例文】

  • いえいえ。いつでも助けるから遠慮せず言ってね
  • どういたしまして。困ったときはいつでも頼ってね
  • とんでもない。私でよければ気軽に話してね
  • 気にしないで。困ったときはお互い様だよ

そのほか、いつも冗談を言い合うような仲であれば「水臭いこと言わないでよ~」や「じゃあ今度コーヒーおごってね!」といった、少しお茶目な表現で返すのもよいでしょう。

ありがとうへの返事を英語で言うと?

  • ありがとうへの返事を英語で言うと?

英語の場合も、ありがとうへの返事に対してさまざまな表現を使います。主に使われるのは以下のような表現です。

  • You are welcome(どういたしまして)
  • No problem(たいしたことないよ)
  • My pleasure(役に立てて嬉しい)
  • Sure(もちろん)
  • Don’t mention it(気にしないで)

それぞれニュアンスが異なるため、状況に応じて使い分けましょう。

ありがとうへ返事する際のポイント

  • ありがとうへ返事する際のポイント

最後に、ありがとうに対して返事する際に心がけておきたいポイントを2つ紹介します。

なるべく早く返事をする

ありがとうと言われたときは、なるべく早く返事をしましょう。特に、相手が上司や先輩など目上の人の場合は、確認してすぐに返すのがベストです。ビジネスシーンでは素早いレスポンスが信頼につながります。

謙遜さを忘れず丁寧に伝える

ありがとうに対して返事をする際は、謙虚さを忘れないことも大切です。感謝されたからといって「自分が優位に立っている」などと思い上がってしまうと、言葉や態度で相手にも伝わってしまいます。どのような状況だったとしても、相手への配慮を忘れず謙虚な気持ちで返事をするように心がけましょう。

まとめ

  • まとめ

ありがとうへの返事にふさわしい言葉を、相手との関係性別に紹介してきました。

ありがとうへの返事には、さまざまな表現を使えます。ただし、相手や場面によってふさわしい言葉は異なるので、今回紹介した内容を参考に上手く使い分けましょう。