2024年4月1日から、各社の有機ELテレビが家電リサイクルの対象品目に加わる。家電製品協会が各テレビメーカーのリサイクル料金を公表しており、小(15型以下)は1台1,870円、大(16型以上)は1台2,970円。なおこれとは別に、小売業者、市町村などの収集運搬料金が必要になる。
対象となる主なテレビメーカーはパナソニックエンターテインメント& コミュニケーション、TVS REGZA(旧:東芝映像ソリューション)、ハイセンスジャパン、LGエレクトロニクス・ジャパン、シャープ、ソニー、船井電機。2024年3月時点で有機ELテレビの最小サイズは40型クラスであるため、4月1日以降のリサイクル料金は「1台2,970円」と覚えておけばよさそうだ。
家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)は、一般家庭などから排出された家電製品からまだ使える部材をリサイクルし、廃棄物を減量するとともに、資源の有効利用を推進するための法律。2023年12月22日に法改正が閣議決定され、有機ELテレビが家電リサイクル法の対象品目に加わった。法改正以前は、テレビは「ブラウン管式」と「液晶式」、「プラズマ式」の3種類が対象で、有機ELテレビは対象外だった。
2024年3月31日までは住んでいる地域や自治体の条例に従って廃棄するか、テレビの買い替え時に家電量販店などへ回収を依頼する必要がある。
2024年4月1日以降は、液晶テレビなどと同じく、購入した販売店に依頼する、もしくは郵便局備え付けの家電リサイクル券を入手して自ら指定引取場所に持ち込むといったかたちで有機ELテレビをリサイクルに出せるようになる。
なお、家電リサイクル法の対象には有機ELパネルを使ったPCモニターは含まれない。また有機ELテレビであっても、一次電池または蓄電池を使うものや、建築物に組み込むように設計されたものは除く。