お笑いコンビ・天竺鼠の川原克己が18日、都内で行われたテレビ埼玉(テレ玉)開局45周年の記者会見に登場。自身初の冠レギュラー番組『天竺鼠の川原の』(毎週水曜23:00~)を立ち上げた同局への驚きなどを語った。
ツッコミで萎縮!?「こっちは楽しませようとボケてるのに」
この番組は、お笑い以外にも、絵本作家や映画監督、俳優など多方面で活躍する川原が、埼玉県内外を自由に動き回る“街歩きロケバラエティ”。45周年の社内企画公募で約50の案から選ばれたもので、川原の大ファンだという東京支社の営業部員が、本人にDMでラブコールを送ったことをきっかけに立ち上がった。
川原は「特番とかで1人のロケはよくあったんですけど、ゲストとかスタジオにツッコミがいて、僕のロケを見ながらツッコむというか、注意されるのばっかりだったんですけど、(この番組は)本当に誰もいない。これをようOKしたなと思いました。やっててずっと違和感があったのはそこですね」と若干の戸惑いがあったそう。
また、「今までは注意ばっかりされてきたんですよ。こっちは楽しませようとボケてるのにずっと注意されてるので、どんどん萎縮してたんですよね。それで20年くらいやってきた中でこの番組の話が来たとき、本当に助かったというか、やっとノビノビできるなと思いましたね」と、淡々と喜びを語る。
これまでも、川原ファンの制作者による番組企画が持ち上がったことはあったものの、局の編成や上層部で却下されてきた経験があるだけに、実際に番組が成立したことに「びっくりしました」という川原。さらに、「縁もゆかりもないのに、全国に埼玉の良さを伝えるというのは、絶対僕じゃないと思うんです。僕が言うのもあれですけど、頭おかしいのかなって。“攻めてるな”、“すごいな埼玉”って思いました」と驚いた。
テレ玉の諸星和義編成部長は「他では見たことのない番組にチャレンジするのがテレ玉らしいのではないか」と、企画を通した真意を明かしている。
最初のロケ前でいきなり珍事に遭遇
最初のロケは東秩父村を訪れたが、川原は「ロケが始まる時に、道路走ってる車から段ボールが落ちて、チラシとかティッシュとかがバーって散らかったんですよ。車の人は気づいてなくて行っちゃって、誰もいないから僕が一人で拾って集めたんですけど、これは埼玉ならではの行事なのか、習慣なのかなと思いました」と、いきなり珍事に遭遇。その後の本番では、「人が面白かったので、これからどんな人がいるんだろうというのが楽しみです」と期待を示した。
テレ玉では、『いろはに千鳥』や『それゆけ!大宮セブン』といった吉本芸人の番組が放送されているが、「僕がエージェント契約なので、吉本の芸人さんに話しかけるのが怖いです」と謎の遠慮で、今回の番組について特に話していないのだそう。それでも、ゲストに千鳥を迎えて、「『いろはに千鳥』を6本撮りした後に、僕の番組に6本ぐらい出て、ギュッと12本ぐらいやってほしいですね」と期待を述べつつ、相方・瀬下豊の登場については「相方は吉本なんで、僕より吉本さんのほうが相方のこと知ってると思います。ゴルフの先生になってると聞いてます」と消極姿勢だった。