加熱式たばこが新たなフェーズに入ろうとしている……のかもしれない。

日本の加熱式たばこ市場でトップシェアを誇る「IQOS」が誕生から10周年を迎えた。フィリップ・モリス・ジャパンはこれを記念し、新シリーズ「IQOS イルマ i」を発売。一部機種には「タッチスクリーン」が搭載されるなど、"ついにここまで来た感"を伴う進化が見受けられた。

現在はIQOSストアや公式オンラインストアなど、一部でしか販売されていないので、まだ実物に触れていない人も多いだろう。ということで、今回は最新3デバイスのアップデートポイントについてレポートしよう。

「タッチスクリーン」搭載、次世代の加熱式たばこキタァーーー!!

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    新たに登場した「IQOS イルマ i」シリーズは、「IQOS イルマ i プライム」「IQOS イルマ i」「IQOS イルマ i ワン」の3機種

IQOSから新たに登場した「IQOS イルマ i」シリーズは、「IQOS イルマ i プライム」「IQOS イルマ i」「IQOS イルマ i ワン」の3機種。この構成自体は既存のIQOS イルマシリーズを踏襲しているが、それぞれ多かれ少なかれアップデートが加えられた。

特に大きな進化を遂げたのが、IQOS最上位モデルの「IQOS イルマ i プライム」と……

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    IQOS最上位モデル「IQOS イルマ i プライム」

スタンダードモデルの「IQOS イルマ i」である。この2デバイスの違いは主にチャージャーの形状や素材、カラー展開、アクセサリーといったデザイン面に特化しており、機能性自体は同等。

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    スタンダードモデルの「IQOS イルマ i」

今回の最大の進化ポイントは、ご覧いただいているとおり……

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    デバイスに「タッチスクリーン」が実装された

そう、デバイスに「タッチスクリーン」が実装されたのだ。

最近の加熱式たばこデバイスは高級感に溢れ、梱包材などもスマホ並に豪華ではあったが、その機能性でいえばさすがにスマホほど複雑な作りではなかった。しかし、「タッチスクリーン」というスクリーン画面が追加されたことで飛躍的な進化を遂げ、デバイスとして一気にメカニカルレベルがアップ。味わい自体は旧デバイスと変わりはないが、「次世代の加熱式たばこ」という印象を強く与えるものとなった。

「タッチスクリーン」でいろいろ試してみた!

ということで、実際に使用してみよう。現在、デバイスは満充電状態で、タッチスクリーンに表示されているLEDの「横の二本線」は、「スティックは最大で2本連続使用が可能」ということを意味している。

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    タッチスクリーンに表示されているLEDの「横の二本線」は、「スティックは最大で2本連続使用が可能」の意味

スティックを差し込むと、LEDがタッチスクリーンの縁に沿って円状に拡大。現在の「加熱ステータス」を示してくれる。

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    LEDが円状に拡大し、現在の「加熱ステータス」が示される

完全な円になると加熱完了。喫煙(正確には煙ではなく水蒸気)を楽しめる。

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    完全な円になると加熱完了

タッチスクリーンにはLEDの「縦の二本線」が表示されているが、これは「ポーズモード」が使用可能であることを意味している。ポーズモードとは、最長で8分間使用を一時停止し、その後に使用を再開できる機能のことだ。

ただし、やはりそれなりにバッテリーは消費するらしい。「IQOS イルマ i プライム」と「IQOS イルマ i」は連続で最大で3本の連続使用が可能になったが、一度ポーズモードを使ってしまうと3本の連続使用はできなくなり、旧モデルと同じく2本連続使用に留まるので、その点は注意が必要だ。

使い方は簡単で、指先でタッチスクリーンに触れ、上部から下部にかけてスワイプすればポーズモードに突入。

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    指先でタッチスクリーンに触れ

LEDの「縦の四本線」がポーズモード使用中であることを示している。先程とは逆に、タッチスクリーンの下部から上部に向けてスワイプすればポーズモードを解除できる仕組みだ。

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    LEDの「縦の四本線」はポーズモード使用中の意味

解除後は再加熱が始まり、ここでもやはりLEDが完全な円になれば、それが使用可能の合図となる。

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    解除後は再加熱が始まる

ポーズモード解除後は、解除したことを示す「横の二本線」がLEDで表示される。

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    ポーズモード解除後は解除したことを示す「横の二本線」が表示される

タッチスクリーンを縁取る円状のLEDは「残りの使用時間」を示しており、残り時間が完全にゼロになったらスクリーン画面はオフ状態になる。

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    残り時間が完全にゼロになったらスクリーン画面はオフ状態に

ちなみに、この状態で画面をタッチしてみると……

このように、残りのスティック使用本数が1本であることを示してくれたり……

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    残りのスティック使用本数が1本という表示

もう一本吸い終わったあとは充電切れであることを示す「ゼロ」マークが表示されるなど、何かとユーザーフレンドリーな設計となっている。

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    充電切れであることを示す「ゼロ」マーク

タッチスクリーンとはいえ、その機能は至ってシンプルではある。しかし、旧モデルと比較すればかなり大幅なアップデートだし、実際に結構なワクワク感も味わえる。スクリーンが付いたということは今後もさらに進化する余地があるだろうし、加熱式たばこの未来にさらなる期待が膨らむではないか……!!

他にも、個人の使用パターンによってパフ数が最大で18(旧モデルは14)まで追加されたり(「フレックスパフ機能」)、アプリを通じて「パフォーマンスモード」と「エコモード」のバッテリー設定も可能に。通常はパフォーマンスモードに設定されており、エコモードにした場合は連続使用ができなくなるが、バッテリーの消費量が減少するぶん、デバイスを長く愛用することができるという。

コンパクトモデルの「IQOS イルマ i ワン」もフレックスパフ機能を搭載したほか、ついに「オートスタート機能」も実装。従来は電源のオンオフに加え、スティック挿入後もボタンを長押しするなどの作業が必要だったが、今回からは「IQOS イルマ i プライム」「IQOS イルマ i」と同様、スティックを挿し込むだけで自動的に加熱を始めてくれる。

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    コンパクトモデルの「IQOS イルマ i ワン」

痒いところを改善したうえに、「タッチスクリーン」や「ポーズモード」などの新機能まで追加された「IQOS イルマ i 」シリーズ。4月16日から全国のコンビニなどでも販売が始まるので、ぜひ試してみてほしい。