京セラのタフネススマホ「TORQUE」のユーザーイベントが、3月16日にKDDIのコンセプトショップ「GINZA 456」で開催されました。このイベントは同シリーズのファンが集うコミュニティサイト「TORQUE STYLE」の会員向けに実施されたもので、午前、午後の2部制で、抽選で選ばれた22名が参加しました。
前回イベントでの声に応え、新色の背面カバーを発表
同様のイベントは2023年10月の「TORQUE G06」発売時にも実施されていて、今回が2回目。会の冒頭には、その1回目のイベントで寄せられた「もっとカラバリがほしい」というユーザーの声を受け、「TORQUE G06」の新色の背面カバーが発売されることが、KDDI パーソナル企画統括本部 プロダクト企画部の山澤秀雄氏から発表されました。数量限定で3月22日から予約開始。3月28日に発売予定です。
TORQUE G06の新機能体験や忌憚のない意見交換を実施
登山や釣り、バイクなどアウトドア好きが多い「TORQUE」ユーザー。アクセサリーに対してもその熱量は高く、新色カバーの発売決定に歓声があがったほか、会場内のアクセサリー展示コーナーでは、イベントのスタート前からスタッフに「こういうものを作ってほしい」といった要望を熱心に話している人の姿がありました。
会場にはマルチホルダー/ハードホルダー/フローティングストラップなど「TORQUE G06」用のアクセサリーのほか、歴代の「TORQUE」シリーズも展示。懐かしい端末を手に取って自身の「TORQUE」歴を語る人や、2017年発売のケータイ「TORQUE X01」を今も使っているという強者もいて、盛り上がっていました。
また、「TORQUE」の最新機能を体験できるコーナーも用意され、参加者はそれぞれ「TORQUE G06」を手に、「虫眼鏡フォト」と「Action Overlay」を体験しました。
「虫眼鏡フォト」は、メインカメラの画像にマクロカメラの画像を重ねて、写真の一部分をフキダシで拡大したような写真が撮れる機能。「TORQUE STYLE」にはこの機能を使って撮った写真を公開できるフォトギャラリーも設けられています。とはいえ、この機能をどう使ったらいいのかわからないという人も多いようで、会場に用意されたジオラマや植物といった被写体を撮影しながら、機能の使い方や上手く撮影する方法について、みなさん熱心にスタッフに尋ねていました。
「Action Overlay」は、速度/高度/天気/ルートなどのアクティビティ情報を、動画に重ねて撮影できる機能。「Standard」「Bike」の2つのモードがあり、表示するデータをカスタムすることもできます。会場にはサイクルコンピューター用のセンサーが取り付けられた自転車が用意され、Bikeモードを体験できるようになっていました。体験後にはさらにKDDIの山澤氏が、アクションカメラに対するTORQUEの優位点について解説。編集や加工の手間なく、アクティビティ情報を簡単に動画と一緒に記録でき、すぐにSNS等に公開できるとアピールしていました。
イベントの後半には、TORQUE開発チームがユーザーとともにテーブルを囲み、ディスカッションの時間も設けられました。「背面カバーがきちんとはまっていないことに気づきにくい」「水に濡れたときにスピーカーが聞こえにくい」といった忌憚のない意見に、メモをとる開発チーム。ほかにも「アウトドア関連メーカーやサービスと連携してほしい」「太陽光で充電できるようにしてほしい」「ハードホルダーをつけたまま、ケースを付けたり、バイクに取り付けできるようにしてほしい」といった要望が続々と出されていました。
また冒頭に発表された新色の背面カバーをひとあし早く体験してもらい、意見を聞く場面も。ユーザーからは「自分のは黒だからどうかと思ったが、違和感がない」「デザインが良い。ぜひ購入したい」といったポジティブな声が寄せられ、スタッフがほっとした表情を見せていました。最後にはプレゼント抽選会や記念撮影も行われ、参加者同士もすっかり打ち解けた様子。まるでオフ会のように和気あいあいとした雰囲気だったのが印象的でした。
ユーザーの声応えるため、前回のイベント直後から新色に取り組む
イベント終了後、KDDI パーソナル企画統括本部 プロダクト企画部の近藤隆行氏と、京セラ 通信機器事業本部 通信事業戦略部 パートナービジネスユニットの長谷川隆氏に、話を聞きました。
「TORQUE G06」について、具体的な数字は出せないとしながらも「前モデルよりも売れ行きが好調」と近藤氏。好調の理由は「軽量小型化」ということですが、それもユーザーの声を反映したものです。今回のイベントについても「お客様の生の声を聞かせていただく重要な場」だと話す両氏。
開催後の率直な感想を聞くと、「いろいろなご意見を聞くことができて、とても実りの多い一日だった。前回はカラーバリエーションに関する声が多く、終了直後からどうにか応えようとアクションを起こした。喜んでいただけけたようでほっとしている」という近藤氏。「新色の発表に対してどんな反応をいただけるか気になっていたが、思った以上に好評をいただいて、そこはまずほっとしている」という長谷川氏とともに、新色の背面カバーについて、手応えを感じたようです。
次のイベントについては未定とのことですが、「今年は『TORQUE』10周年の節目の年でもあるので、トルクの日(10月9日)を目指して、どのような形でかはわかりませんが、何か考えていきたいと思っています」(近藤氏)と話していました。