はい、iPhoneではApple Pay/ウォレットアプリを介して流通系電子マネーを利用できます。コンビニエンスストアやスーパーで独自ポイントを貯める/使うなど、実物の電子マネーカードと同等に使うことができます。

2024年3月現在、日本でApple Pay/ウォレットアプリに登録できる流通系電子マネーは「nanaco」と「WAON」の2つです。以前は小売店の端末やATMでなければチャージできず、交通系ICカードと比べ使い勝手で見劣りしましたが、現在ではApple Pay経由でクレジットカードを利用したチャージが可能になっています。

実物の流通系電子マネーカードと比べたときのメリットとしては、カードを携帯する必要がなく決済スピードが速いことはもちろん、発行手数料がかからないうえ即時発行できる、いつでも残高や使用履歴を確認できる、貯まったポイントはアプリ上で電子マネーと交換できるなど、さまざまな処理をiPhoneで完結できることが挙げられます。アプリ独自のキャンペーンなど、トクする情報も用意されています。なにより、iPhone上でチャージできるため、端末を探して広い店内を歩き回る必要がありません。

ただし、交通系ICカードのように、アプリの起動が必要ない「エクスプレスカード」に指定することはできません。支払いをスピーディーに済ませるためには、生体認証(Face ID/Touch ID)を有効にする、サイドボタンのダブルクリックでウォレットアプリを起動できるようにしておく、といった工夫が必要となるでしょう。

  • 交通系ICカードやクレジットカードにはない、流通系電子マネーならではのメリットもあります