米Microsoftは3月14日(現地時間)、Copilotの個人向けサブスクリプションサービス「Copilot Pro」の提供を222の国・地域に拡大し、1カ月の無料トライアルの提供を開始した。また、OfficeのWebアプリでCopilot ProのAIアシスタント機能を利用できるようにした。

Microsoftは、今年1月にCopilot Pro(月額3200円/ユーザー)を発表した。Copilotを利用して生産性を向上させるパワーユーザーやクリエイターに焦点を当てたサービスで、ピーク時のGPT-4およびGPT-4 Turboへの優先アクセス、Word/ Excel/ PowerPoint/ Outlookなどに統合されたCopilot機能、画像生成AI「Designer」の100ブースト/日といった機能群でスタート。3月にカスタマイズしたGPTを作成できる機能「Copilot GPT Builder」を追加し、そして現在Copilotを利用できる222の国・地域へのCopilot Proの展開を完了させた。

サービスと機能の立ち上げが節目に到達し、それらの機能とCopilot Proの利点をより多くの人に体験してもらうために無料トライアルを用意した。iOSまたはAndroidの「Copilot」アプリの利用が条件となっており、Copilotアプリで[GET Copilot Pro]ボタンをタップし、Copilot Proの契約を申し込む画面で新たに無料トライアルを選択できるようになっている。

これまでCopilot ProでCopilot機能を使えるOfficeアプリはデスクトップアプリのみで、またMicrosoft 365の無料版で使えるOfficeアプリはWebアプリに限られる。そのため、Officeアプリに統合されたCopilot機能を使用するには、Copilot Proに加えてMicrosoft 365のサブスクリプションを契約しなければならなかった。14日から、Word/ Excel/ PowerPoint/ OneNote/ OutlookのWebアプリでもCopilot Pro機能を利用できるようになり、Microsoft 365のサブスクリプションが必ずしも必要ではなくなった。なお、現在プレビュー中のExcelでのCopilot機能は英語のみ、OutlookのCopilot機能はoutlook.com、hotmail.com、live.com、msn.comのメールアドレスを持つアカウントに限られる。

  • Web版のWordにCopilot機能

    Webアプリ版WordでCopilot機能を使用