滋賀県立陶芸の森 陶芸館では3月2日〜5月26日、特別展「リサ・ラーソン展 知られざる創造の世界—クラシックな名作とともに」を開催する。

  • リサ・ラーソン展

同展は、動物や人物をモチーフとした作品デザインを手がける陶芸家のリサ・ラーソン氏の展覧会。

"Seen and Unseen"をテーマに、名作をはじめスウェーデンの旧市街の家屋をモデルにした作品やガラスなど、これまで紹介されることのなかった作品、生涯にわたり影響しあったというモダニズムの画家で夫のグンナル・ラーソン氏の作品も登場する。

名作には、1971年に製造された「エンマ/ABC少女シリーズ」などを展示。数十年にわたって大規模に量産された作品のほか、少量のシリーズ生産で希少価値が高い作品なども紹介している。

  • 「エンマ/ABC少女シリーズ」

「花器(ユニークピース)」など、力強い筆さばきの装飾が特徴の作品も登場。同氏がグスタフスベリで仕事をしていた1954年〜1980年にかけて繰り返し作品に用いられた技法とのこと。

  • 「花器(ユニークピース)」

建物を造形作品やレリーフのテーマとして取り上げた作品として、1963年〜1978年に製造されたスウェーデンの家屋をモチーフにした「旧市街」や「薄茶色の家屋」なども展示。

  • 「旧市街」

  • 「薄茶色の家屋」

そのほか、丸形からインスピレーションされた丸形シリーズや、これまでに掲載されたという取材記事や雑誌、初期の作品、空想上の動物フィギュアのユニークピース19点なども公開される。

  • 「金のヒレを持つサカナ(ユニークピース)」

  • 「トリの器(ユニークピース)」

(C)Lisa Larson/Alvaro Campo