伊IK Multimediaは、ロボットがサンプリングしたピアノを収録したソフト音源「Pianoverse」の最新コレクション「Hamburg Grand S274」をリリースした。単体もしくは「Pianoverse MAX」の一部として購入できるほか、「Pianoverse All-access Plan」のサブスクリプション購買者には「IK Product Manager」にて無料で追加される。
「Pianoverse Hamburg Grand S274」は、1958年に西独(当時)Steinway & Sonsによって製造された奥行き274cmのコンサートグランドピアノ「Steinway Hamburg D-274」を、IK Multimedia独自のロボットを使ったマルチサンプリング技術にて収録。ハンブルク製「D-274」は、木材の選定から弦のボイシングまで、すべての工程に1年以上を費やし、1台1台手作りで製作されていた。
「Pianoverse Hamburg Grand S274」の制作にあたり、IK Multimediaの開発チームは、イタリア・ミラノのOfficine Meccanicheスタジオを訪れ、最高のコンディションの1958年製「D-274」を収録。その際、「Pianoverse」コレクションと同じプリアンプを使用し、EQ、コンプレッションをかけずに実機の生音を捉えている。クローズマイクには「DPA 4011」のペア、ルームアコースティックの収録にはブルームレイン構成の「Coles 4038」のペアを使用。ハンブルク製「D-274」ならではの音色、ペダル使用時の響きを余すところなく捉えることに成功したという。
単体販売の価格は20,530円だが、現在、発売記念イントロ特価15,790円での提供を行っている(提供終了日不明)。同時にリリースされた「Pianoverse MAX」にも本製品は含まれている。「Pianoverse MAX」は「Pianoverse」6タイトル、今後リリース予定の2タイトルをバンドルした製品で、価格は63,190円。「Pianoverse」製品を購入・登録済みのユーザー、年間サブスクリプション・プラン購読中のユーザーを対象としたUpgrade版も用意しており、こちらの価格は47,390円。前述のサブスクリプション・プランの料金は年149.99ユーロとなっている。