米Microsoftは3月11日(現地時間)、「Agility SDK 1.613.0」をリリースし、Shader Model 6.8の中で「Work Graphs」機能を有効化した。あわせてAMDとNVIDIAもリリースを発出しており、GPUベンダーにとって重要な新機能であることがうかがえる。
Work Graphs機能とは、かなりざっくり表現すると、CPUとGPUの連携力を高めてGPUの待機時間を減少させる機能。これによってGPUはCPUの処理待ちを回避し、負荷を引き上げて高速な描画を行えるようになる。CPUとGPUの動作の様子をNVIDIAがわかりやすく絵で表現している。
このMicrosoft DirectX 12 Work Graphs 1.0 API機能は、すでに現行Windowsで利用可能。AMDはこの機能を活用したワークロード向けの専用ドライバを展開しており、AMD RDNA 3ベースの最新モデルで試すことができる。NVIDIAは正規ブランチのドライバ「551.76」以降でサポートしており、NVIDIA Ampere / Ada Lovelace世代以降で対応している。Intel Arcシリーズでは今のところ利用できない。