スマホ、ノートパソコン、ワイヤレスイヤホン、カメラ、ICレコーダーなどなど、充電が必要な小型機器は必ず「USB Type-Cで充電できるもの」を選ぶというマイルールを決めている筆者。最近、車用掃除機(カークリーナー、ハンディクリーナー)を買おうと思い立ちましたが、もちろんそれも例外ではありません。
吸引力や機能など込み入った要求はしていないので候補はいくらでもあるだろうとたかをくくっていたのですが、探してみると意外とありそうでないんですね。リチウムイオンバッテリーを含む機器なので“令和最新版”のような得体の知れない物を買いたくはありませんし、結局ほぼ一択という状況で、Anker(アンカー)のスマートホームブランド「Eufy」から発売されている「HomeVac H20」を購入しました。
Eufy HomeVac H20は車内の掃除に特化したハンディ掃除機で、全長約35cm・重さ約650gのコンパクトボディでありながら最大14000Paの吸引力を持ちます。ノズルなどの付属品もしっかりと車での利用を考えた内容で、シガーソケット/アクセサリーソケットから充電できるカーチャージャーや収納バッグも付属します。直販サイトやAmazonなどでの通常価格は12,990円です。
本体形状はシンプルなスティック型で、先端にはカバー付き。カラーはブラックのみで、排気口などの赤い差し色がハイパワーモデルらしい雰囲気を演出しています。
車用掃除機はどうしても砂などで汚れがちなので、保管時に周りのものを汚さずに済む仕様はうれしいところです。ただ、カバー(キャップ)があと少し長ければ、後述するブラシノズルを付けたまま収納できるのに……という点は若干惜しいと感じました。
付属ノズルは、床面の掃除に適したブラシノズルと、ペダル周りなどの狭い場所の掃除に適したホースノズルの2つ。それ以外の場所は追加ノズルをつけずに掃除していきます。
ひとつ押さえておきたいポイントとしては、本体に内蔵されている標準ノズルは7~8cmほど引き出せるようになっています。使い始めはこれに気付いておらず、「狭い場所はホースノズルを使うしかないけど片手を添えないといけないから面倒だなぁ、先端部分だけ(ホースなしで先が細いだけ)のノズルも付けてよ……」などと思っていたのですが、そういう場面は内蔵ノズルを伸ばして対応するのが正しい使い方。ホースノズルに頼るのは、シートの隙間などの奥まった届きにくい場所を掃除するときだけで十分でした。
さて、冒頭ではUSB Type-Cで充電できる製品にこだわった理由を「マイルール」の一言で片付けてしまいましたが、結局本当に車用掃除機をUSB Type-Cで充電できることにメリットを感じられたのか?という点を最後に評価しておきましょう。
結論としては車用掃除機もUSB Type-C充電がやはり便利でした。まず車内で充電するときは、スマートフォンなどの充電環境をすでに整えていて掃除機のために別途ケーブルや充電器を備えておく必要がないというのがひとつ。個人的な話をすれば2台の車で共用しているので、専用品あるいは実質掃除機にしか使わないmicroUSB充電器を増やさずに済むメリットはさらに大きかったです。
そして、使い始めてから気付いたことですが、車用掃除機はゴミを出したりフィルターを洗ったりといった日常のお手入れのために家に持ち込んで置いておく時間も意外と長く、そのすきに充電しやすいという点でも充電端子を統一しておいた恩恵を受けられました。
実は、USB Type-C充電を諦めれば半額以下で買える「Eufy HomeVac H11」(通常価格5,990円・microUSB充電)という下位モデルがあり、果たしてハイパワーを求めているわけではないのに充電環境のためだけに倍の値段を払う価値はあるだろうかと直前まで妥協すべきか迷っていました。
しかし、筆者が購入したとき(2月末)はEufy HomeVac H20がAmazonのタイムセール対象商品となっていて、通常より3,000円以上安い9,790円で購入できました。Amazonでの値動きを監視する「Keepa」というツールを参照すると、同程度のセールが月に一回ほどの頻度で行われているようなので、気になったら買い時を待つべき商品かと思います。