女優の木村佳乃が、4月スタートのTBS系日曜劇場『アンチヒーロー』(毎週日曜21:00~)に出演することが12日、発表された。

木村佳乃

「正義の反対は、本当に悪なのだろうか・・・?」を視聴者に問いかけ、スピーディーな展開で常識が次々と覆されていく本作。日常のほんの小さなことがきっかけで正義と悪が入れ替わり、善人が悪人になってしまう逆転パラドックスエンターテインメントで、長谷川博己が「殺人犯をも無罪にしてしまう」“アンチ”な弁護士を演じる。

このたび木村佳乃の出演が決定。ビジュアルとティザー映像が公開された。日本の刑事裁判の有罪率は99.9%と言われている。その数字は、検察が起訴すれば裁判で結果が覆ることはほぼ無いことを意味する。木村演じる東京地方検察庁の検察官と、長谷川演じる主人公・犯罪者を無罪にする“アンチ”な弁護士は裁判でどのような戦いを繰り広げるのか。

女優として30年近く第一線で活躍している木村。主演を務めた金曜ドラマ『恋する母たち』(2020年)をはじめTBSドラマに数多く出演、NHKの大河ドラマや連続テレビ小説などへの出演も多い。日曜劇場枠への出演は『理想の上司』(1997年)、『輪舞曲-ロンド-』(2006年)に続き今回が3作目で、18年ぶり。主演の長谷川とは本作が初共演となる。長谷川演じる“アンチ”な弁護士と、木村演じる検察官がどう対峙するのか注目だ。

■木村佳乃 コメント

検察官役を演じるのは『アンチヒーロー』が初めてです。役をいただいてからクランクインまでの間、勉強のために裁判の傍聴に行かせていただきました。日本は法治国家なので罪を犯したら法で裁かれるというのは念頭にありながらも、実際に裁判を傍聴すると“どっちが正しいんだろう?”と揺れ動く場面が多々あり、裁くことは奥深く難しいことだと実感しました。ドラマの中で「人が人を裁くことの危うさ」というセリフが登場しますが、まさにその通りだなと思うと同時に、コンプライアンスなどセンシティブなこの時代に、これをドラマでやるというのは攻めているし、面白いと思いました。
私が演じる検察官は、正義なのか? 悪なのか? と視聴者の皆様に想像していただきながら観ていただけたらうれしいです。

■プロデューサー・飯田和孝 コメント

弁護士が正義なのか、検察官が正義なのか? それともどちらも正義で、どちらも悪なのか? このドラマでは、非常に曖昧な「正義」というものを、自身の信念だけを頼りに扱っていく人物たちを生々しく描いていきます。画面を見ていると、木村さん演じる検察官は、凛としている中にも、何か鋭い刃のようなものを備えているように感じます。華やかさ、しなやかさ、柔らかさ、厳しさ、切なさ、豪快さ、木村さん演じる検察官を表現する言葉として一体どれが適切なのか、視聴者の皆さんと一緒に私も探していければと思っております。

【編集部MEMO】
長谷川博己が日曜劇場で主演を務めるのは、2017年放送の『小さな巨人』以来、7年ぶり。長谷川演じるアンチヒーローを通して、視聴者に“正義とは果たして何なのか?” “世の中の悪とされていることは、本当に悪いことなのか?” を問いかけるドラマとなる。

(C)TBS