フジテレビの動画配信サービス・FODのドラマ『愛してるって、言いたい』(15日配信スタート、毎週金曜20:00最新話配信)の完成発表会が11日、東京・台場のフジテレビで行われ、安達祐実、櫻井海音、吉沢悠、小池徹平が登壇した。
このドラマは、切ない恋や叶わぬ想いに向き合う女性を描く、大人のラブストーリー。安達は、薬剤師として働く39歳独身の主人公・上田樹。櫻井は、バンド活動をしながら区役所の年金課に勤め、ひょんなことから樹と同居することになる年下男子・松重瑛斗。吉沢は、樹と長年付き合いながら、別の女性と婚約する同じ病院の医師・沢田真和。そして小池は、樹に想いを寄せる製薬会社MR・佐藤航平を演じる。
安達から「私は、このような本格恋愛ドラマの主演を初めてやらせていただくということで、ちょっとドキドキしていますが、皆さんに楽しんでいただける作品になったと思っていますので、ぜひ見ていただければと思います」と、本格恋愛ドラマ主演初挑戦という意外な事実を告白するところから、発表会はスタート。
櫻井からは「本当に楽しく撮影も行っていたので、ようやく皆さんにお届けできる時が来てすごくうれしく思っております」、小池からは「安達さんが本格恋愛ドラマ初挑戦ということですが、そんな安達さんに対して、一見チャラく見えますが、すごく真面目にアピールする男性を演じさせていただきました。皆さんに楽しんでいただけるよう精いっぱい務めましたので、楽しんでください」、吉沢からは「本格的な大人のラブストーリーで、本当に安達さんの素敵な姿がたくさん描かれているドラマになってます」とそれぞれの作品への想いを紹介した。
ドラマの“魅力”“見どころ”“役どころ”を聞かれるた安達は「私が演じた上田樹は、思っていること、感じていることなどをなかなかそのまま伝えることが上手くできなくて、もう大人ですし仕事も順調なんだけど、もう若くもない年齢ということが、素直に気持ちを表現することに抵抗を与えてる部分があって。でも本当は素直な自分を見せた方が絶対うまくいくんだろうなって思う部分もあるんですけど、心が大人になってしまっているもどかしさみたいなものもずっとあって。もう“言っちゃいなよ!”みたいな気持ちになるところがありました。そして今回は3人の男性の間で揺れ動く役なのですが、それぞれの男性にそれぞれの魅力があり、その中で誰に思いを寄せるか、見てる方たちも自分の好みで推しを決めてもらえたりすると思うので、楽しんでもらえると思います」と見どころを紹介した。
本格恋愛ドラマに対しての感想では、「40代で初めてこんなガッツリ恋愛ドラマをやらせてもらうことになるとは思っていなかったので、最初はやっぱりちょっと恥ずかしくて照れました。監督から“照れてる顔”と“戸惑ってる顔”って違うから!とよく言われたんですけど、どうしても照れちゃって。でも久しぶりに恋愛のドキドキ感も役の上で味わわせていただいて、なんかちょっと若返ったような気がしました!」と心境を明かした。
登場する男性陣は、三者三様全く違う個性の面々だが、安達がそれぞれの印象に残ったシーンを明かすコーナーでは、まず櫻井に対し「ステージで演奏中の瑛斗君と目が合った瞬間はときめきました! ライブシーンの撮影の時に目が合うっていうシチュエーションがあったので、アーティストの彼女ってこんな気分なのかな!と、自分だけ特別な視線を向けられるドキドキを味わえて楽しかったですね」と思い出を振り返ると、当人からは「僕は元々バンドをやっていて、ドラムを叩いていたのですが、メンバーのギターを借りて弾いてたりすると、メンバーから“お前はギター似合わないよ”って言われてたんです。安達さんからキラキラして見えていたならすごくうれしい、よかったです!」と照れながらそのシーンを振り返った。
小池との思い出は“小樽デート”。安達が「撮影はスピーディーに進めていたので、フリーな時間があまりなかったのですが、その中でお土産どうしようみたいなことを話したりして」と言うと、小池は「作品でも少し出てくるんですけど、お土産屋さんに、若返りの昆布とか、何万円もするホタテの貝柱とか、凝縮された若返りグッズみたいな食べ物が色々と置いてあって、僕ら2人でずっとガチで、撮影押すぐらいの勢いで見てました。毎日撮影の日々でしたが、景色がとてもきれいでしたし、本当になんだか観光気分で街を堪能させてもらった思い出がすごく残っています」と思い出を語った。真面目な告白シーンでは「すごく真剣なシーンなのにチャック開きっぱなしで告白してしまいました。本当になんか恥ずかしい、申し訳ないなっていう思いをしました。座っていたので、バストアップならばセーフです!」とハプニングを明かし、会場を笑わせた。
吉沢との思い出は、“キスシーン”。「吉沢さんは大変な体勢でのキスシーンが多く、河原監督からそのレクチャーを受け、素直に聞いている姿がかわいくて面白かったです。河原監督が体勢までレクチャーしてくれたりと、なかなかのキスシーンがありました」と安達が振り返ると、吉沢からは「キスをした後に、シャワーがなぜか出てくるシーンとか、台本を読んでいるだけだと、どういうことかな?と思うのですが実際演じると、その流れだったらありかも!みたいな、それを河原監督が作られていて。そのシーンでは右手は壁に手をついているのですが、体勢をキープしなければいけないので、実は手が震えているんですよ。それを感じさせないように震えをどこで止めればいいんだ!みたいなせめぎ合いが自分の中でありました」と映像では伝わらない苦労を打ち明けた。
続けて吉沢が、撮影で急きょキスシーンをすることになった際の安達の対応について「やっぱり女優さんだから、しっかり(キスシーンの内容を)確認してオッケー取らないと、当日言われても…。みたいな感じだと思っていたら、安達さんの方が“大丈夫です!”みたいな感じで、逆に僕がドギマギにしちゃいました」と明かすと、安達から「作品の流れの中で、必要なものであれば何でもやります!」と頼もしい一面も垣間見られた。
ドラマのタイトルに因んで“〇〇って、言いたい”と題した撮影現場の裏側を語るコーナーでは、まず“監督足しすぎって、言いたい”と安達から。「監督がキラキラを足すんですよ。イルミネーションを! 噴水の前でのシーンがあったのですが、夜の撮影で、待ち時間でスタッフの方が総出で監督の指示のもと、着いた時とは違う景色が広がっているくらい、本当にキラキラさせていて、恋愛ドラマの美しさっていうか、ロマンチックな気分で撮影できました」と明かすと、櫻井から「あれ監督の私物なんですよね」と驚がくの事実も告げられた。
また、「自由すぎって、言いたい」という回答では、櫻井の撮影中の行動が話題にあがり、スタッフからの情報を司会の鈴木唯アナが読み上げ、「トンボをめっちゃ捕まえてた。インナーの胸元がビリビリだった。走ったら髪型が崩れてメイクさんに怒られてた。その後は素直に歩いていた。撮影の合間にふと櫻井さんを探すと、札幌大通公園の路上でカツ丼を食べていた」と自由な行動を密告された。
櫻井が「なんですかね。公開処刑みたいなね…。北海道のコンビニに売っているお弁当が有名で美味しいって聞いたので昼休憩にひとりで食べてましたね…。インナーがビリビリだったのは、首元からインナーが見えているとちょっと恥ずかしいので、自分で切ってそのまま衣装を着ても見えないように、仕事に対する一応熱意みたいなことだったのですが、切り方が汚かったんですよね…。たぶん」と少しさみしそうに振り返ると、鈴木アナは「これだけ出てくるってことは、ほんとにスタッフの皆さんに愛されていたっていうことですよね!」とまとめた。
さらに、安達が「宿泊していたホテルから、撮影現場まで2時間かけて移動し、いざ撮影!とロケバスを降りた瞬間に、“安達さんの衣装がない!”と。私が着るはずだった白いコートをホテルに忘れてきちゃって、どうしよう…。ってなった時に、外国の観光客の方に “ちょっとその白いコートを貸してください”ってお願いして撮影しました。その方は“そんなことってあるのね、面白い、楽しいわ!”みたいな感じで貸してくださったみたいです」と珍事件があったことを明かした。
最後に安達は「本格的な恋愛ドラマを初めて挑戦させていただいて、1話、2話と出来上がったもの見させてもらったんですけど、やっぱり切なくて。そして、また続きが見たくなるような、そういう作品になってるなっていうのをすごく実感しています。見ていただけたら絶対に楽しんでもらえるものになっているので、ドキドキしたり、切なくなったり、感情の揺さぶりを感じていただけたらなと思います」、櫻井は「原作の持っているそれぞれのキャラクターの魅力だったり、恋愛観だったり、価値観だったり、それぞれバラバラなので見てくださった方に、それぞれ寄り添ってくれるようなキャラクターが見つかるんじゃないかなって思います。あとは、本当に安達さんの美しさを皆さんに見ていただきたいなと思っております。ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです」、小池は「登場人物1人1人の、表情や、言葉の言い方や、受け取った心情の流れなど、河原さん(監督)が作り出す画がとても美しいんですよ。1つの画のライティングにしても、こだわりが画を通して伝わってくるものがあると思います。樹の心情がグッと入ってきたりして、一緒に切なくなったり、ドキドキしたりとかできるドラマだと思いますので、ぜひご覧になって、そんな気持ちを味わっていただきたいなと思います」、吉沢は「樹に感情移入される視聴者の方も沢山いらっしゃると思います。あとは、タイプの違う男性3人が出てますので、どういうことをすると女性がモヤモヤするかっていう、男性のバイブルにもなると思うので、そういった目線でもぜひ楽しんでいただけたらと思います」と呼びかけた。
この模様は、22日20時からドラマ第3話と同時に配信予定となっている。
(C)今村リリィ/フェアベル フジテレビ