春といえば、入学や就職、転職など、新たな生活がスタートする季節だ。社会人の場合は、新しい職場や環境になじむべく、またはキャリアアップを目指して、新たなスキルの習得にチャレンジしようと考えている人も多いのではないだろうか。特にさまざまなビジネスシーンで欠かせない英語は、学び直したいと考えている人も多いだろう。
そんなおり、『大人の英語学び直し実践講座~TOEIC Bridge Testsを活用して~』が3月11日にNHK文化センター青山教室で開催された。実際に受講し、大人の英語の学び直しを体験してきたので、重要なポイントをご紹介しよう。
自己流発音のゆがみを矯正するなら…?
今回の講座はエヌエイチケイ文化センターが、日本でTOEIC Programを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)とが共催で実施した無料講座だ。講師を務めるのは、NHK Eテレ『おもてなし 即レス英会話』講師としてもおなじみの東京学芸大学教授の高山芳樹(たかやま よしき)氏。
「英語を学び直したいけれど、何から始めたらいいかわからない、なかなか成果がでない」そんな人をターゲットに実施され、当日は会場に約60人、見逃し配信を含むオンラインに約1,000人が参加した。
講座ではまず、高山氏による自己紹介に続き、英単語クイズが行われた。実はこのクイズは音のかたまり、いわゆる音節の数を当てる問題だった。講座の前半では、自己流発音のゆがみを矯正する上で、いかに音節が大切かを高山氏が説いた。
発音のポイントとして高山氏がおすすめしたのが、音節の数に合わせて指を立てながら、発音すること。発音の際には「子音結合に注意し、余分な母音を入れないように心がけることも大切」と演習が行われた。
加えて「音節数に合わせて図形を描きながらの発音トレーニングも大切」と高山氏。参加者も、図形を描きながら発音の練習に励んでいた。
表現力をアップする「名詞のカタマリ」トレーニング
続いて高山氏が英語の学び直しをする上で大切だと解説したのが、表現力をアップする「名詞のカタマリ」徹底トレーニングだ。英語は日本語と語順が異なり、名詞が主語になることもあれば、名詞を後ろから説明することも多い。
講座では与えられた単語を瞬時に並び替えて、「名詞のカタマリ」を作るトレーニングや「名詞のカタマリ」を探し出して四角で囲むなど、実践的なトレーニングが行われた。
TOEIC Bridge L&Rを体験
50分ほどの高山氏の講座のあとには、TOEIC Bridge Listening & Reading Testsの一部を体験できる「TOEIC Bridge 公式みんなで模擬受験」も行われた。これは、本番のテストの3分の1の時間となる約30分(うち説明10分)の所要時間で、リスニング12問、リーディング13問、合計25問に解答する模擬試験だ。
試験後には試験問題の解説も行われ、つまずきやすいポイントをわかりやすく説明してくれたおかげで、知識を定着することができたように思う。
なお、本講座内で参加者がチャレンジしたTOEIC Bridge L&R模擬受験については、同じ問題をオンラインで体験できる(3月18日まで)。気になる人は公式サイトで「#TOEIC Bridge公式みんなで模擬受験」にエントリーしてみてはいかがだろう。