ライボの調査機関「Job総研」は3月11日、「2024年 職場の花見実態調査」の結果を発表した。調査は2024年2月21日~2月26日、20~50代の社会人男女606人を対象にインターネットで行われた。
過去花見が開催されたと回答した221人にコロナ禍前後の職場の花見の実施有無を聞くと、コロナ禍前の2019年では49.3%だったものが、コロナ禍に入った2020年に13.6%まで減少し、2021年には13.1%、2022年では10.9%と微減が続き、2023年に入ると13.1%と回復するものの、2024年の職場の花見の実施有無(未定を除く)では、「開催なし」が88.7%、「あり」が11.3%で、4年間のコロナ禍をまたいでも実施率が下がる結果となった。
回答者全体の606人に今後職場の花見が開催される場合の参加意欲を聞くと、「参加したいと思わない派」が60.7%で過半数を占め、内訳は「全く参加したいと思わない」23.4%、「参加したいと思わない」18.0%、「どちらかといえば参加したいと思わない」19.3%だった。
参加したくないと回答した368人にその理由を聞くと「プライベートを優先したい」が51.4%で最多となり、次いで「休日を使いたくない」が47.6%、「気を使うのが疲れる」が40.5%と、上位3つの回答となった。
職場の花見に対するイメージを聞くと、「立ち回りを気にする」が37.3%で最多となり、次いで「新人が頑張る催し」が32.0%、「場所取りに全力を注ぐ」が31.2%と、上位3つの回答となった。同回答者に職場の花見で「酔っ払う上司」を見た場合の心情を聞くと、「特に気にしない」が34.0%で最多となり、次いで「酔っ払う姿は見たくない」が30.2%、「尊敬が失われる」が17.7%と、上位3つの回答となった。
職場の花見で気にすることを聞くと、「場所取り」が41.7%で最多となり、次いで「立ち回り」が35.6%、「周囲の人からの目」が32.5%と、上位3つの回答となった。同回答者に職場の花見は仕事に入るかを聞くと、「仕事派」が60.5%で過半数を占め、内訳は「断然仕事」17.5%、「仕事」12.5%、「どちらかといえば仕事」30.5%だった。
職場の花見への時代的なイメージを聞くと、「昭和のイメージ派」が77.1%で過半数を占め、内訳は「とても昭和のイメージ」28.7%、「昭和のイメージ」24.3%、「どちらかといえば昭和のイメージ」24.1%だった。同回答者に今後の職場の花見の盛衰予想を聞くと、「無くなっていくと思う派」が85.8%で過半数を占め、内訳は「とても無くなっていくと思う」20.6%、「無くなっていくと思う」27.7%、「どちらかといえば無くなっていくと思う」37.5%だった。
路上飲みへの賛否を聞くと「反対派」が69.2%で過半数を占め、内訳は「とても反対」20.0%、「反対」17.5%、「どちらかといえば反対」31.7%だった。同回答者に花見時期の路上飲みの賛否を聞くと「許されると思う派」が52.0%で過半数を占め、内訳は「とても許されると思う」8.1%、「許されると思う」11.7%、「どちらかといえば許されると思う」32.2%だった。
路上飲みが「許されると思う派」からは、「お酒を片手に外で見るからこそ花見の良さが出ると思う。片付け等を徹底すれば路上飲みには賛成」「普段路上飲みには全く良い印象はないが、花見時期であれば日本の風情を楽しむのが目的なので賛成」「ハロウィンのように騒ぐ路上飲みには反対だが、春の景色を楽しむためであればなら許されると思う」といった意見が。
「許されないと思う派」からは、「コロナ禍で問題になったのにもかかわらず、未だに日本社会が路上飲みに寛大すぎると思います」「世界では通常屋外でお酒を飲む行為は基本的に禁止。酔っ払いがフラフラしている国は恥ずかしい」「花見時期でも反対。酔っ払った人がしっかりルールやゴミ処理をできるイメージがないためです」といった意見が寄せられた。