ロート製薬はこのほど、妊活に対する意識調査「妊活白書2023(pdfが開きます)」の結果を公開した。その結果によると、若年未婚男女の半数以上が「将来、子どもは欲しくない」と考えているようだ。この結果がネットで「今の日本の状態なら……」「当然」などと話題になっている。
本調査は、同社が2018年から発行している、妊活に対する知識・理解の普及を目指した意識調査「妊活白書」の2023年度版。今回は2023年12月1日から12月4日にかけて、全国の18歳~49歳の男女22,453人を対象にインターネット調査を実施している。
調査の結果、「将来、子どもが欲しいかどうか」と質問したところ、若者未婚男女(18歳~29歳)の55.2%が「子どもが欲しくない」と回答。この質問は、2020年に44.0%、2021年に46.5%、2022年に49.4%と年々増加傾向にあり、今回ついに半数を超える結果となったようだ。
また男女別でみると男性が59.0%、女性が51.1%となり、男女ともに半数を超えるのは今回が初となる。
一方で、「子どもが欲しくない」と回答した人のうち、22.3%が「将来考えが変わったとき子どもを授かれる可能性を残しておきたい」と回答。妊娠について年齢的な制約が大きい女性においては、25.5%と割合が増加したという。
また、「将来考えが変わったとき子どもを授かれる可能性を残しておきたい」と答えた女性のうち、20%が「卵子凍結に興味を持っている」と回答している。
同社は、この結果に「将来の選択肢を広げようと、昨今話題の卵子凍結に対する興味関心の高さもうかがえた」とコメントしている。
このほか同調査では、「妊活を始めてから子どもを授かるまでにかかった期間」「妊活に関する知識の有無」などについても質問を行っている。
なお、今回の調査結果などを受け、同社は妊活に大切な卵子の正しい知識が学べるWEBアニメ動画「めげない!卵子ちゃん!」を、ロート製薬公式YouTubeにて公開している。
ネット上では悲観する反応が目立ち、例えば、「そりゃこんな日本じゃ希望もないし、大変な予感しかないもんね」「今の政治の体たらく見てたら聡明な方々は子ども作っても彼らを幸せにする事が出来ない、と思うでしょうな」「『ほしくない』じゃなくて『物価ばかり上がって給料は上がらず自分らの生活でいっぱいなのに共働きでも幼稚園に入れるか分からず、子どもを授かっても色々我慢させず満足に育てられる未来が見えない』って人も多いと思うけどなぁ」「育てると くそ可愛いけど、今の日本の状態なら政策も仕事も自分の代で終わらせた方がいいと思ってしまう」「お金の問題だけじゃなく、自分自身のことが好きじゃないから自分の遺伝子なんて残したくない、なんて人もけっこういるんじゃないかな?」「先を見据えて考えたら欲しくないと判断して当然」などの声が寄せられた。