月刊総務は3月7日、「ミドルマネジメントについての調査」の結果を発表した。調査は1月15日〜23日、「月刊総務」読者、「月刊総務オンライン」メルマガ登録者ほか総務担当者230名を対象にインターネットで行われた。
「ミドルマネジメント層のスキルが足りないと感じることがある」総務担当者は92.6%。一方、ミドルマネジメント層は、自身のマネジメントスキルについて約6割が「発揮できている」と回答し、ミドルマネジメント層の自己評価と全体の評価に51.3ポイントもの乖離があることが明らかに。
また、マネジャー層に対し、マネジャーに昇進してよかったと思うか尋ねたところ、8割以上が「よかった」と回答。一方、リーダー層及び役職なしの人にマネジャーになりたいと思うか尋ねたところ、半数以上が「なりたくない」と回答し、その理由を聞くと「割に合わない」「ワーク・ライフ・バランスを優先させたい」「責任を持ちたくない」といった声があがった。
続いて、ミドルマネジメント層の人数が足りているか尋ねたところ、約半数が「足りていない」と回答。理由を聞くと、約7割が「マネジメント職の育成が追い付いていない」と感じていることが明らかに。
また、「あなたの会社のミドルマネジメント層は、プレイング業務を行っていますか?」と質問したところ、約9割がプレイングマネジャーであることが判明。マネジャーになる条件については、「直属の上司からの推薦」(59.6%)が6割を占め、「社員に昇格を打診して断られたことがありますか?」と聞くと、3割以上が「ある」と回答。
断られた理由としては、「責任を負いたくない」「管理職になることで残業代がなくなり賃金が減る」「専門職としてプレイヤーのままでキャリアアップしたい点と、その方が総合的な付加価値が高い」といった意見が並んだ。
次に、ミドルマネジメント層に求めることについて尋ねたところ、「部下を育成する力」(83.0%)、「チームを統率する力」(73.5%)、「チームのモチベーション管理をする力」(65.7%)が上位に。また、社員に対し、マネジメント層になりたいと思うモチベーションをどう醸成しているかを聞くと、「給与・待遇を良くする」(48.3%)や「教育・研修を充実させる」(31.3%)が多かった一方で、3割近くが「何もしていない」(27.0%)ことがわかった。
最後に、理想のマネジャー像について聞いたところ、1位「リーダーシップが高い」、2位「傾聴力が高い」、3位「後ろ盾になってくれる」となった。