岡田監督には“不評”…?阪神、2024年シーズンに早くも苦言を呈された選手5人

プロ野球 最新情報(最新ニュース)

 2024年は、球団史上初の日本一連覇を目指す阪神タイガース。レギュラーシーズン開幕へ向けて着々と準備を進めているが、岡田彰布監督から選手への厳しいコメントも散見されている。特に若手への言及が多く、期待をかけるからこその言葉と言っていいだろう。そこで今回は、今季に岡田監督から苦言を呈された選手を取り上げる。
 

 


湯浅京己

・投打:右投右打
・身長/体重:183cm/82kg
・生年月日:1999年7月17日
・経歴:聖光学院高 - BC・富山
・ドラフト:2018年ドラフト6位
 
 今季は完全復活が期待される湯浅京己だが、苦しいスタートとなっている。
 
 2018年ドラフト6位で阪神タイガースに入団。プロ1年目の6月に腰椎の疲労骨折を発症し、翌2020年はリハビリに費やしたが、プロ3年目の2021年に一軍デビューを果たした。
 

 
翌2022年は開幕一軍入りすると、中継ぎの一角として好投を続け大ブレイク。同年は59試合の登板で45ホールドポイント(2勝3敗43ホールド)、防御率1.09の好成績を残し、最優秀中継ぎ投手のタイトルを受賞した。
 
 また、2023年3月に開催された第5回WBCでは日本代表のブルペンの一角を担い、世界一に貢献。同年のレギュラーシーズンでは守護神として開幕を迎えた。
 
 しかし、シーズン序盤から背信投球が目立って二軍落ち。さらに、7月下旬にはファームで登板した際に左わき腹を痛めて離脱する事態に。同年は15試合の一軍登板に終わった。
 
 今春もキャンプから状態が上がらず、2月23日に行われた巨人とのオープン戦では、1回4安打2失点。指揮官からも厳しい評価を受け、二軍での再調整が決まった。
 
 2022年の大活躍があるだけに、このまま終わりたくないところだ。





野口恭佑

・投打:右投右打
・身長/体重:180cm/86kg
・生年月日:2000年7月17日
・経歴:創成館高 - 九州産業大
・ドラフト:2022年育成選手ドラフト1位
 
 プロ1年目のオフに異例の支配下登録を勝ち取り、一軍キャンプに抜擢された野口恭佑。岡田彰布監督からの期待も大きかったが、ここまで思うような結果を残せていない。
 
 九州産業大では1年時から外野のレギュラーに定着し、4年春には打率.356、2本塁打の活躍でベストナインを獲得。強打の外野手として評価され、2022年育成選手ドラフト1位で阪神タイガースに入団した。
 

 
 ルーキーイヤーは二軍で67試合に出場し、打率.303、6本塁打、18打点、OPS.785と持ち前の打棒を発揮。首脳陣の評価を高め、同年オフに支配下契約を結んだ。
 
 今季は春季キャンプから一軍メンバー入り。練習では柵越えを連発するなど猛アピールし、指揮官も期待を口にしていた。
 
 しかし、対外試合では打撃で苦しみ、指揮官からは二軍調整も示唆された。
 
 一軍の当落線上にいる中、3月6日の春季教育リーグでは待望の本塁打を記録。この勢いに乗り、開幕一軍への切符を掴みたい。






福島圭音

・投打:右投左打
・身長/体重:171cm/72kg
・生年月日:2001年10月6日
・経歴:聖望学園高-白鴎大
・ドラフト:2023年育成選手ドラフト2位
 
 育成ルーキーながら、第4クールから一軍キャンプに招集された福島圭音。しかしアピール不足に終わり、再び二軍降格となった。
 
 白鴎大では2年春から外野のレギュラーを奪取すると、4年春には打率.526、20盗塁と驚異的な数字をマーク。俊足巧打の外野手として注目を集め、2023年育成選手ドラフト2位で阪神タイガースに入団した。
 

 
 プロ1年目の春季キャンプは二軍スタートだったが、紅白戦で結果を残して一軍キャンプに合流。2月18日の対外試合では、途中出場ながら安打と打点を記録するなど、光るものを見せていた。
 
 ところが、同23日に行われた巨人とのオープン戦では、代走で盗塁を成功させるも、5球目での盗塁企図となり、指揮官から苦言が呈された。
 
 さらに、同25日の打撃機会で空振り三振に倒れ、試合終了後に二軍行きが決定。
 
 悔しい結果となった一方で、一軍を経験できたことは今後の糧となる。脚力は大きな魅力となるだけに、再び二軍で結果を残し、早期の支配下登録を勝ち取りたい。






榮枝裕貴

・投打:右投右打
・身長/体重:180cm/85kg
・生年月日:1998年5月16日
・経歴:高知高 - 立命館大
・ドラフト:2020年ドラフト4位
 
 相次ぐ捕手の故障離脱もあって、チャンスを迎えている榮枝裕貴。しかし、指揮官からはリード面で苦言を呈されており、奮起が促されている。
 
 立命館大では、4年時に正捕手を奪取。自慢の強肩が高く評価され、2020年ドラフト4位で阪神タイガースに入団した。
 

 
 ルーキーイヤーは右肋骨の疲労骨折の影響もあり、一軍出場なし。翌2022年も二軍暮らしが続いたが、シーズン最終戦に代打で出場し、プロ初打席で初安打・初打点をマークした。
 
 昨季も開幕から二軍が主戦場に。ファームでは63試合出場で打率.240、2本塁打、20打点の成績となり、リーグ優勝決定後に一軍でプロ初スタメンを経験した。
 
 今春はオープン戦でも出場機会を得ているが、変化球中心のリード面は評価されず、岡田彰布監督からの信頼を勝ち取れずにいる。
 
 ここまで一軍経験が乏しい榮枝だが、坂本誠志郎・梅野隆太郎の牙城を崩し、一軍に割って入りたいところだ。





井上広大

・投打:右投右打
・身長/体重:189cm/100kg
・生年月日:2001年8月12日
・経歴:履正社高
・ドラフト:2019年ドラフト2位
 
 今季で高卒5年目を迎え、勝負のシーズンとなる井上広大。岡田彰布監督からハッパをかけられているが、ここまで目立つ結果を残せていない。
 
 履正社高時代には4番打者として打線を牽引し、3年夏の甲子園を制覇。高校通算49本塁打の実績も高く評価され、2019年ドラフト2位で阪神タイガースの一員となった。
 

 
 高卒1年目は二軍の4番打者に抜擢され、69試合出場で打率.226、9本塁打、36打点をマーク。シーズン終盤には一軍デビューを果たし、プロ初安打・初打点を記録した。
 
 翌2021年は二軍で68試合出場し、打率.267、9本塁打、50打点の成績でウエスタン・リーグの打点王を獲得。2022年はウエスタン・リーグの最多安打(96本)に輝いた。
 
 しかし、一軍では出番を増やせず。昨季は13試合の一軍出場で打率.229、ノーアーチに終わるなど苦しんでいる。
 
 そんな中、指揮官からも大きな期待をかけられ、今春キャンプでは一軍メンバーに名を連ねたが、実戦ではアピール不足と言及されていた。
 
 それでも、3月6日に行われた楽天とのオープン戦では、マルチ安打を記録した。一軍定着に向けて、結果を出し続けていくしかない。



 


 

 
【了】