フジテレビのドキュメンタリー番組『わ・す・れ・な・い 巨大地震再び…教訓は生きたのか』が、11日(14:50~)に放送される。

  • 石川・珠洲市を襲った津波

NHK・民放キー局の6局は東日本大震災から10年となった2021年、共同の防災プロジェクトを立ち上げ、各局が保管する震災関連映像を交換し合うなどして、防災減災に関するドキュメンタリーやニュース企画を各局で制作・放送してきた。

このプロジェクトに参加する同番組は、車に搭載された“ドライブレコーダー”の映像に注目。記録されていたのは、能登半島地震で多くの建物の倒壊を引き起こした強烈な揺れ、そして日本を再び襲った津波被害の恐ろしさだった。

ある映像には地震発生の直後、わずか40秒間で4軒の家が次々と倒壊し、人々の避難を阻む様子が。また、最も高い津波の痕跡高を観測した能登町では、車の中に濁流が押し寄せる一部始終が“ドラレコ”に記録されていた。“あの日”以来となる大津波警報が出される中、住民が取った行動とは。そのとき東日本大震災という経験は生きたのか。津波到達地で撮影された数々の映像と証言を交えて、命を守るための行動を検証する。

■宮下佐紀子プロデューサー コメント

「正月の日本を震撼させた能登半島の地震では、多くの命が失われました。これまで映像と証言をもとに“命を守るための行動”を伝え続けてきた『わ・す・れ・な・い』シリーズ、着目したのは13年前と比べて大幅に普及が進んだドライブレコーダーです。人の目を介さない映像には、地震発災の瞬間から克明な記録が残されていました。今回の地震では揺れによる建物の倒壊や土砂災害が目立ちましたが、実は津波の猛威も相当であったことが明らかになりました。東日本大震災以来となる大津波警報が発表される中、人々の避難行動に“311”の経験は生かされたのか…取材を進めると、“教訓”が生きた面と、生かされなかった面の両面が浮き彫りとなりました。“自分だったらどうしただろう”と、皆さんが自分ごとに置き換えて防災を考えるきっかけになれば幸いです」

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