阿部新監督には“不評”…? 巨人、2024年シーズンに早くも苦言を呈された選…

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 今シーズンから読売ジャイアンツの指揮を執る阿部慎之助監督。シーズン開幕前からさまざまな話題が取り上げられており、中でも若手選手へのコメントは大きく報道される。時には厳しいコメントも見られるが、期待をかけるからこその言葉と言っていいだろう。そこで今回は、今季に阿部新監督から苦言を呈された選手を取り上げる。
 

 

秋広優人

投打:右投左打
身長/体重:200cm/100kg
生年月日:2002年9月17日
経歴:二松学舎大付高
ドラフト:2020年ドラフト5位
 
 今シーズンの飛躍が期待されている秋広優人。期待が大きいからこそ、阿部監督による厳しいコメントも飛んでいる状態だ。
 
 二松学舎大学付属高校では2メートルの高身長も話題となり、ドラフト5位で読売ジャイアンツに入団。高卒1年目から大きな注目を集めたものの、ルーキーイヤーの一軍出場は1試合にとどまった。
 

 
 2022年は一軍出場なしに終わったが、ファームで109試合に出場。実戦経験を多く重ね、打率.275、9本塁打の成績を収めた。
 
 昨季は惜しくも規定打席には到達しなかったが、一軍で121試合に出場。一時は3番も任されるなど大ブレイクを果たし、最終的に打率.273、10本塁打の成績をおさめた。
 
 2024年シーズンは昨季以上の成績が求められる中、オープン戦で牽制の可能性が低い状況の中、一塁ベース付近を守っていた秋広。この守備に苦言を呈された。
 
 主軸としての活躍を見せてほしいという、阿部監督の叱咤激励と言えるだろう。






オコエ瑠偉

投打:右投右打
身長/体重:185cm/90kg
生年月日:1997年7月21日
経歴:関東第一高
ドラフト:2015年ドラフト1位
 
 読売ジャイアンツでは2年目のシーズンを迎えるオコエ瑠偉。一定の手応えをつかんだ昨季から、さらなるレベルアップを目指す1年になる。
 
 関東第一高校では、3年夏の甲子園に出場。並外れたスピードと守備範囲だけでなく、バッティングでも大活躍を見せ、甲子園のスターとなった。
 

 
 高校通算37本塁打の数字も評価され、東北楽天ゴールデンイーグルスがドラフト1位指名。
 
 入団2年目に41試合の出場ながら打率.300、3本塁打の成績をマーク。ところが、2018年以降は低打率に終わるシーズンが続き、当時の石井一久監督から苦言を呈されることも。
 
 その後、2022年に初めての開催となった現役ドラフトで巨人へ移籍。アピールに成功して開幕スタメンを勝ち取り、シーズン序盤には強い存在感を放った。
 
 今春のキャンプでは、阿部監督から「フライボール革命」についての伝達を受けると、実戦では攻守に高評価を受けた。確実な打撃を続け、不動のレギュラーを掴み取りたい。





赤星優志

投打:右投右打
身長/体重:175cm/82kg
生年月日:1999年7月2日
経歴:日大鶴ヶ丘高 - 日本大
ドラフト:2021年ドラフト3位
 
 大卒3年目を迎える赤星優志。今季はキャリアハイの成績を収めたいだけに、阿部監督のコメントを発奮材料とできるだろうか。
 
 日大鶴ヶ丘高校時代はドラフトでの指名漏れを経験し、卒業後は日本大学に進学した。
 

 
 4年春のリーグ戦で最高殊勲選手、最優秀投手、最優秀防御率のタイトルを獲得。将来のエース候補との期待を受け、読売ジャイアンツからドラフト3位指名を受けた。
 
 ルーキーイヤーのオープン戦で好投を続け、開幕3戦目でプロ初先発を果たすと、終盤には中継ぎも経験。最終的には31試合に登板し、5勝5敗5ホールド、防御率4.04を記録した。
 
 昨季もオープン戦で好成績を残し、開幕ローテーション入りを掴み取ったが、前半戦は勝ち星なしと苦しんだ。それでも後半戦には巻き返しを見せ、最終的に5勝5敗、防御率3.39をマーク。
 
 今季こそ2桁勝利を目指したいものの、阪神とのオープン戦で四球を与え、直後に被弾という結果に。阿部監督からも指摘を受けた赤星は、開幕までにどう改善できるだろうか。






湯浅大

投打:右投右打
身長/体重:172cm/73kg
生年月日:2000年1月24日
経歴:高崎健康福祉大高崎高
ドラフト:2017年ドラフト8位
 
 昨季は一軍出場なしに終わった湯浅大も、阿部監督から苦言を呈された一人だ。
 
 高崎健康福祉大高崎高校では1年秋からショートのレギュラーを獲得し、3年春の選抜甲子園出場に貢献。けがの影響で甲子園出場は果たせなかったが、ドラフト8位で読売ジャイアンツに入団した。
 

 
 プロ入りから2年間は二軍暮らしが続いたが、2020年はオープン戦で打率.391とアピールに成功し、開幕一軍を勝ち取った。
 
 同年は結果的に一軍での初安打は記録できなかったが、イースタン・リーグの盗塁王に輝いた。
 
 翌2021年には33試合に出場し、プロ初ヒットを記録。2022年には主に守備固め・代走として63試合に出場。しかし、打率.100と打撃面で結果を残せず。昨季は故障の影響もあって一軍の舞台に上がれなかった。
 
 今季のオープン戦では、大量リードの場面でセーフティーバントの構えを見せ、阿部監督から厳しい言葉を浴びてしまった。レギュラーを奪わなければならない立場だからこそ、これからのプレーで見返すしかない。






泉圭輔

投打:右投右打
身長/体重:188cm/80kg
生年月日:1997年3月2日
経歴:金沢西高 - 金沢星稜大
ドラフト:2018年ドラフト6位
 
 阿部監督から厳しい言葉を受けながらも、新天地での復活を目指す選手が泉圭輔だ。
 
 金沢西高校から金沢星稜大学に進学すると、大学3年秋に最多勝を獲得。プロから注目を集めると、ドラフト6位で福岡ソフトバンクホークスへの入団を果たした。
 

 
 入団1年目から一軍のマウンドに立ち、ルーキーイヤーから14試合登板、防御率1.96という数字を残した。その後もリリーフ陣の一角を担い、何度もチームを救うピッチングを披露。
 
 しかし、昨季はけがの影響もあってわずか3試合の登板にとどまり、防御率16.88と悔しい結果に。
 
 その後、シーズンオフにアダム・ウォーカーとの交換トレードで読売ジャイアンツへの移籍が発表となった。
 
 巨人での一軍定着を目指す中、練習試合でフルカウントから死球を与えたことに、阿部監督が苦言。実績があるからこそ、なんとか復活を果たしたい。






 



 

 
【了】