KDDIは3月8日より、衛星ブロードバンドインターネットサービス「Starlink Business」において、「UTシェアリングプラン」「従量データプラン」の2プランの提供を開始した。

UTシェアリングプラン

「UTシェアリングプラン」は、ひとつの回線契約で2台のUT(ユーザーターミナル/衛星アンテナ)が利用でき、通信容量をシェアできるプラン。2台のアンテナを同時に使用したり、2台目のアンテナを即時交換用として確保したりできる。ユースケースとしては、災害時や海上での即時交換用、BCP(事業継続計画)における通信費の削減などが考えられる。

  • UTシェアリングプランの構成図

    UTシェアリングプランのイメージ。ひとつの回線契約で2台のユーザーターミナル(アンテナ)を利用できる。1台を予備としてもよいし、同時に利用してもよい

  • Starlinkの端末

    Starlinkの端末(アンテナ)。UTシェアリングプランでは1回線の契約で2台の,端末を利用できる

従量データプラン

「従量データプラン」は、契約容量の超過後も速度制限などがなくそのまま従量制で利用できるプラン。Starlink Businessを海上で利用するマリタイムプランは契約容量を超過すると通信が停止する仕様だが、「従量データプラン」をKDDIカスタマーコンソールWebから追加申し込みすることで、容量超過後も通信を利用しつづけることができる。災害時における通信の継続、会場での緊急時の通信手段の確保・乗船客への通信サービス継続などが想定されている。

  • 従量データプラン契約前
  • 従量データプラン契約後
  • マリタイムプランでは、契約容量を超過すると通信速度の制限ではなく通信停止となり、一切の通信ができなくなる(左)。この場合、従量データプランを追加することにより、引き続き通信サービスを利用し続けられる(右)

いずれも提供料金は導入形態等に合わせての見積もりとなる。