のと鉄道とJR西日本は8日、のと鉄道七尾線の全線運転再開について発表した。「令和6年能登半島地震」で被災し、現在も能登中島~穴水間が不通区間となっているが、復旧工事の進捗にともない、4月6日から同区間で列車の運転を再開する予定となった。

  • のと鉄道の観光列車「のと里山里海号」

元日に発生した「令和6年能登半島地震」により、のと鉄道七尾線(和倉温泉~穴水間。列車は七尾~穴水間で運転)は非常に大きな被害を受け、全区間で不通となった。その後、のと鉄道(第二種鉄道事業者)とJR西日本(第三種鉄道事業者)が連携し、復旧工事が進められ、2月15日に途中の能登中島駅まで列車の運転を再開した。

現在、能登中島~穴水間で引き続きバス代行輸送を実施。のと鉄道は3月16日のダイヤ改正で、七尾~能登中島間の列車8往復の時刻を変更し、あわせて代行バスの時刻も変更するとしている。その後、4月5日をもってバス代行輸送を終了し、4月6日から能登中島~穴水間で列車の運転を再開。のと鉄道七尾線は全線で運転再開する予定となった。

なお、2月15日以降、七尾~和倉温泉間の相互間に限り乗車券(定期券も含む)のみで特急列車の普通車自由席を利用可能としていたが、4月5日をもってこの取扱いを終了するとのこと。全線運転再開後も当分の間、能登中島~穴水間は速度を落として運転する予定となっている。