NTTドコモは3月8日、キッズ向け携帯電話の新製品「キッズケータイ コンパクト SK-41D」を発表した。2024年夏以降に発売するという。
「キッズケータイ コンパクト SK-41D」は、従来製品よりぐっとコンパクトになったキッズケータイの新製品。機能面では、音声通話/メッセージのやりとり(「+メッセージ」を利用)が行えるほか、本体側面のSOSボタンによる緊急連絡、「イマドコサーチ」による居場所通知、自宅のアクセスポイントを登録しての帰宅通知といった機能に対応する。
音声通話/メッセージは登録済みの相手とのみ連絡できる安心仕様で、「+メッセージ」では音声メッセージの送受信も行える。キッズケータイの基本機能はひととおり利用可能だ。ただし現行製品「キッズケータイ KY-41C」と異なり、カメラ/防犯ブザーは搭載していない。
そして最大の特徴といえるのが45×41×14.3mmというコンパクトさだ。同梱のナイロンバンドにより腕時計のように腕へ装着できるほか、ネックストラップで首から下げたり、フック付きストラップでカバンに着けたりといったスタイルで利用できる。ナイロンバンドは面ファスナー(ベルクロ/マジックテープ)で留めるタイプなので、小さな子供でも着脱に問題はない。
標準の同梱品は腕に装着するためのナイロンバンドと充電用のケーブルとマニュアルのみで、ストラップおよびその装着に必要となるクリアケースはオプション。クリアケース単体と、クリアケース/ネックストラップ/フック付きストラップのセットが4タイプ(ネックストラップのデザイン違い)用意される予定。
ナイロンバンドの取り外しは一般的な時計ベルトと同じようにバネ棒を利用するものなので、市販のバンドも利用できる(ラグ幅は約16mm)。ストラップも同様で、クリアケースのストラップホールを通るものであれば専用オプションでなくてもOKだ。ただしドコモからオプションとして販売されるネックストラップは、子供が首にかけるものだという点を考慮し、一定の力がかかると外れる設計になっている。
充電は同梱のケーブルを本体の裏側に接続して行う。クリアケースを装着したままでも充電可能だ。充電ケーブルのもう一方の端はUSB Type-Aで、ACアダプタは同梱されないため、USB Type-AのACアダプタを別途用意する必要がある。バッテリー容量は542mAhで、仕様としての連続待ち受け時間は未確定のようだが、基本的には1日1回は一定時間の充電が必要になるだろうとのこと。居場所通知機能のために常時通信が必要になることを考えれば、これは仕方のないところだ。
カラーはブルー/ラベンダーの2色。IPX5/IPX8の防水機能、IP6Xの防塵機能、MIL-STD-810H準拠の耐衝撃機能を備えており、破損時のケガの危険を考慮してディスプレイ面はアクリル製となっている。
料金プランは現行の「キッズケータイ」と同様に「キッズケータイプラン」に加入する想定。「キッズケータイ コンパクト SK-41D」の発売までにプラン改定がなければ、月額料金は550円。ファミリー割引が適用される同一グループ間の通話は無料で、それ以外への通話は30秒あたり22円となる。データ通信は無制限で、SMS送信は国内では無料、国際SMSの場合は送信に1回あたり50円~の料金が発生。また前述の「イマドコサーチ」を利用したい場合のオプション費用は月額220円になる。
「キッズケータイ コンパクト SK-41D」の主な仕様は下記のとおり。
- カラー:ブルー/ラベンダー
- 内蔵メモリ:1GB
- ストレージ:8GB
- ディスプレイ:約1.6インチ 有機EL(320×360ドット)
- 通信方式:4G(LTE)
- 音声通話:VoLTE(HD+)
- SIM:eSIM
- バッテリ容量:542mAh
- 防水/防塵:IPX5、IPX8/IP6X
- サイズ/重さ:約H45×W41×D14.3mm、約39g(バンド含む)