ひとり芸No.1決定戦『明治プロビオヨーグルトR-1presents R-1グランプリ2024』が、カンテレ・フジテレビ系で9日(18:30~)に生放送される。このたび、ファイナリストの一人・寺田寛明のインタビューが公開された。

  • 寺田寛明=カンテレ提供

■『明治プロビオヨーグルトR-1presents R-1グランプリ2024』

エントリー資格を変更し、芸歴制限を撤廃した今大会には、過去最多の5457人がエントリー。決勝では、真輝志(初)、ルシファー吉岡(6度目)、街裏ぴんく(初)、kento fukaya(3度目)、寺田寛明(4度目)、サツマカワRPG(3度目)、吉住(2度目)、トンツカタン お抹茶(初)、どくさいスイッチ企画(初)の順番でネタを披露する。決勝の司会は、霜降り明星と広瀬アリスが務め、審査員は陣内智則、バカリズム、小籔千豊、野田クリスタル(マヂカルラブリー)、ハリウッドザコシショウが務める。

■寺田寛明、「『R-1グランプリ』とは“片想い”」

――決勝進出が決まった瞬間を振り返ってみていかがですか?

僕は芸歴制限が設けられた年から決勝に行ってて、芸歴制限のないR-1では決勝に行ったことがなかったので、今年は厳しいのかなと正直思っていました。しかも、去年が決勝3位で自分の中で1番良いネタを作れた感覚があったので。今年はそもそもネタができていなくて厳しいかもな、と思いながらどうにか間に合わせた状況でしたが、決勝に進めて本当にホッとしました。

――準決勝での手応えはいかがでしたか?

準決勝のネタは2週間前から作り始めてギリギリ間に合わせた感じだったので、出番前は本当に不安でした。でも、やり始めたらめちゃくちゃウケて“これはいけたな”という感覚が明確にあったので、ネタが終わってからは正直あまりドキドキしなかったです。やる前が一番緊張しました。

――4年連続の決勝進出です。心境の変化はありますか?

決勝だけは慣れないですね。予選はライブだから慣れてるんですけど、過去3回の決勝は緊張しっぱなしでした。なんなら去年の決勝が1番噛みましたね、3、4回くらい(笑)。自分の紹介VTRが流れてから、生放送でネタをやることにいつ慣れるのかっていうのは一番大きな課題です。やっぱり今年も緊張しますね。

――芸歴制限撤廃を聞いた時の心境は?

うれしさと“そうか……”っていう気持ちが半々でした。R-1に出たくて芸人を始めたので、これからもずっと出場できるんだ、今年が最後にならないんだっていうのはうれしかったです。一方で、優勝するまで終われなくなってしまった、しかも強い人たちが帰ってくる中でっていうところもあります。でもやっぱり、その方がR-1盛り上がるなとも思うので、本当に複雑ですね。

――ファイナリスト9人を見ていかがですか?

すごく良いメンバーで盛り上がりそうです。サツマカワRPGやトンツカタンお抹茶は一緒にライブ出てる友達ですし、事務所の先輩のルシファー吉岡さんと初めて一緒に決勝にいけたことがうれしいです。マセキ(芸能社)はまだ賞レースの王者がいないので、2人で進めたのは激アツ! どっちかは優勝したいです。ルシファーさんは決勝6回目、僕も4回目でR-1に残り続けてるので、どっちかが卒業できるように。

――ファイナリストの中で一番負けたくない人は?

お抹茶が決勝にきたらヤバいなとはずっと思ってたんですけど、出番順のくじを引いたら僕の1個前がkento fukayaで。直接比較されると思うので、kentoには絶対に勝たなきゃいけないと思います。1番のライバルですね。

――自分の強みや持ち味はどこにあると思いますか?

僕には文字しかなく、それ以外のフィジカルの部分がありません。正直、僕を人間として見た時に、芸人に向いていないというのは自分の意識としてあります。ただ、それを全部お笑いが好きということで飛び越えてきました。その思いを文字に、モニターに全て込めているので、そこに注目して見てほしいです。

――なぜ“ピン”芸人に?ピンの魅力は?

僕でいうと一番ノイズなく、文字の面白さを見てもらえるのはピン芸人かなと。自分のやりたいことに合っていたのがピンでした。あと、コンビだと自分以外の人生も半分背負わなきゃいけなくて、僕は怖いので。相手に迷惑がかかることもあるだろうし、1人が一番楽。自分の性格にも合っていると思います。子どもの頃からピンネタばかり見てきて、1番好きなのがピン芸人だったので、やっぱり僕は1人でやるのが一番好きですね。

――優勝したら出てみたい番組はありますか?

いや~……これが怖くて。優勝したいだけなんですよね。こんなこと言ったらダメなんですけど、バラエティにめっちゃ出たいというわけではなく。R-1王者として呼ばれるトーク番組が怖いので、自分に向いている番組がいいです(笑)。大喜利とか『IPPONグランプリ』には出てみたいです。

――自分にキャッチコピーをつけてください!

難しいな……。“お笑いオタクの執念”ですかね。

――決勝の目標と意気込みを教えてください!

当然、優勝が目標ですけど、過去3年間で10位、6位、3位と、最下位からR-1の全部を経験してきているので。ここで優勝するのがきれいですし、2本目にめっちゃやりたいネタがあるので、どうにか2本見せられるところまでは絶対に行きたいです。

――最後に、寺田寛明さんにとって『R-1グランプリ』とは??

ずっと愛してるけどなかなか良い返事がもらえない“片想い”。今年こそは、と思っています。

【編集部MEMO】
今大会では、決勝戦のネタ尺が3分から4分に拡大。ファイナリスト9人が戦うファーストステージは、審査員5人による500点満点(100点×5人)の得点審査。ファーストステージの上位3人がファイナルステージに進むこととなった。ファイナルステージでもう1ネタを披露し、審査員5人の決戦投票で優勝者が決定する。今回、ファイナルステージ進出者を3人に変更したことについて、上林翔吾チーフプロデューサーは「今大会は、過去最高を大幅に更新する5457人もの方にエントリーをいただき、若手からベテランまでが熾烈な戦いを繰り広げ、そして狭き門を突破した9人が決勝に進出してくれています。そんなファイナリストの厳選されたピン芸を1本でも多く、視聴者の皆さんにご覧いただきたいと思い、ファイナルステージへの進出者も2人から3人に変更をすることにいたしました。日本一面白い、一人が決まる。その瞬間をぜひご覧ください!」とコメントしている。