南海電気鉄道は、姉妹鉄道協定を締結しているスイス連邦の「モントルー・オーベルラン・ベルノワ鉄道」(MOB)との取組みとして、MOBの展望列車「ゴールデンパス・エクスプレス」のデザインをラッピングした「MOB ラピート」を3月14日から運行すると発表した。
MOBと南海電鉄は2017年に姉妹鉄道協定を締結。MOBの展望列車「ゴールデンパス・エクスプレス」は、スイス・アルプス観光の拠点であるインターラーケンからレマン湖畔のモントルーまでを結び、スイス屈指の美しい風景を望む人気の絶景ルート「ゴールデンパス・ライン」を走る。
「MOB ラピート」は、特急「ラピート」1編成(6両編成)をMOBの列車デザインでラッピングし、難波~関西空港間で運行。車内は装飾されない。運行開始日の3月14日、11時頃から難波駅で出発式を予定しており、その後は当面運行予定となっている。
今回の「MOB ラピート」において、4月1日から実質的に再生可能エネルギー100%で運行するという。南海電鉄は現在、高野山ケーブルカーにおいて再生可能エネルギー由来の電力を活用(関西電力「再エネECOプラン」活用)した運行を実施。4月1日以降、鉄道線においても「ラピート」2編成分の消費電力を再生可能エネルギー由来の電力に切り替えて列車を運行し、年間でCO2排出量を約600トン削減するとしている。