世界的に有名な童話「ウサギとカメ」。油断して休憩中に寝てしまったウサギに対して、ゆっくりでもコツコツと前進する亀が最終的に勝利を掴みました。

速くはなくても地道に前進し続ける亀の姿は人の胸を打ちますが、こちらの亀さんも前へ前へとひたすらに歩んでいるようです。

彼は進行方向の人間が勝手に避けてくれるのが、当たり前だと思っているようで突っ立っていると、普通に踏んでくれます。
(@umigamekouenより引用)

  • (@umigamekouenより引用)

ポストの主は、三重県の紀宝町にある、全国で唯一ウミガメ保護施設が併設する“道の駅 紀宝町 ウミガメ公園”の公式アカウント「道の駅ウミガメ公園(@umigamekouen)」さん。

今回は、足元にいる一匹の亀さんの写真を投稿してくれました。名前はぱおちゃんというそうです。

ぱおちゃんは、進行方向に人がいた場合、自分が避けなくても人が避けてくれるのが当然だと思っているようで、ぱおちゃんを避けずに突っ立ったままでいると、普通に人の足を踏んづけて前進し続けるとこのこと。

写真をよく見てみると……あっ、確かに人の足を踏んでる!! 人を怖がりもせず、堂々としている様子が感じられてとても可愛らしいですよね♪

この写真は大きな反響を呼び、ポストは5.8万件のいいねを獲得(3月6日時点)。「むしろ踏まれたい」「きゃわいい〜すき〜」「踏まれて嬉しいですね」「我が道を往く」など、数々のコメントも寄せられました。

また、亀を飼っている方からは、「最高。リクガメは等しくこのスタンスが多い。うちもそう……」「亀ってそういう生き物なのかな…うちの太郎もそうw 踏み潰してくか薙ぎ倒すかの2択しか持ってない」といった共感の声が届きました。

投稿主さんに聞いてみた

大きな注目を集めたぱおちゃんについて、「道の駅ウミガメ公園」の“中の人”に少し詳しい話をお聞きしました。

ーーまず、【道の駅 紀宝町 ウミガメ公園】はどのような公園なのか教えてください。

ウミガメ公園は、ウミガメの保護施設が併設されている道の駅で、魚網に掛かってケガをしたウミガメを保護して海に帰す活動をしています。保護したウミガメ以外にもリクガメや淡水のカメなども展示しています。

ーー改めて、ぱおちゃんのプロフィールについて教えていただけますか?

種類 アルダブラゾウガメ
性別 不明
年齢 3才
カメにしては人懐っこい性格です。

ーーぱおちゃんは園内のどこをお散歩中だったのでしょうか? 当時の状況などもあわせてお聞かせいただけますか?

園内のウミガメを飼育している棟でお散歩させていました。お客様も普通に歩くスペースで足元にゾウガメが歩いているような状況です。

この時は、他のカメのSNS用の写真を撮っていたところ、この子が近づいて来て踏んでくれました。

ーーぱおちゃんに踏まれた時に人が感じる重みはどんな感じなのでしょう?

『ぐりっ』と見た目以上に力強く踏まれる感じです。素足だととても痛いと思います。

ーー今回のポストが大きな反響を生んでいますが、率直なご感想などはございますか?

カメの愛らしい一面を皆さんに知っていただいて嬉しいです。これを機に少しでもカメに関心を持っていただけたらなと思います。


【道の駅 紀宝町 ウミガメ公園】は入場無料でどなたでもウミガメを観ることができるそうです。近くを訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみましょう!!