米AMDは3月7日(現地時間)、同社製品向けに展開するドライバ「Radeon Software Adrenalin 24.1.1」の機能を公式ブログ上で紹介し、その中で映像再生に適用できる超解像機能について言及した。
Google ChromeやMicrosoft Edgeで再生する映像に、超解像技術を適用して品質を高められるという新機能。最大4K解像度まで引き伸ばせるとしており、高解像度モニターを利用して低解像度ソースを再生する際には重宝しそうだ。
利用するには「24.1.1」以降のドライバを導入し、ユーティリティの「ゲーム」タブにある「グラフィックス」から、「Video Upscale」を有効化。さらにブラウザで「edge://flags」または「chrome://flags」と入力し、「Media Foundation for Clear」を有効化することで利用できる。
さらにブラウザだけではなく、Windowsでローカル再生する映像にも適用できるようだ。使うにはWindowsの「設定」→「アプリ」→「ビデオの再生」項目にある「Process video automatically to enhance it(ビデオを自動的に強化して処理する)」をオンにする必要がある。
対象モデルはRDNA 3ベース(Radeon RX 7000シリーズ、Radeon 780Mなど)の最新アーキテクチャに限られるようで、筆者の手元にあるRadeon RX 6800搭載システムでは設定項目自体見当たらなかった。ちなみにこの機能自体は1月にも存在が報じられていたが、設定項目を見る限り機能名は「Radeon FSR for Video」ではない。FSRと同様のアプローチなのかも不明で、この機能のことだったのかも明らかではない。