春になったら外出の機会を増やしたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
春といえばお花見。毎年お花見に出かけている人も、そうでない人も、今年はサイクリングとセットでのお花見はいかがでしょうか。桜の季節に出かけたい、お花見も楽しめる関東のサイクリングコースをご紹介します。
【1】 東京都おすすめ自転車ルート
東京都の「おすすめ自転車ルート (春限定)自転車で走る桜道」は、白金台駅から上野駅へと至る、全長20.1km(うち徒歩0.9km)のコース。白金台駅を出発し、東京都庭園美術館、目黒川、代々木公園、東京ミッドタウン、千鳥ヶ淵緑道、上野恩賜公園を経て、上野駅でゴールを迎えます。
目黒川、千鳥ヶ淵、代々木公園、上野恩賜公園と、東京が誇る桜の名所を押さえつつ、ショッピングにグルメにと、自分しだいで楽しみ方が無限に広がるこのコース。自転車と徒歩を組み合わせて周るからこそ、桜のトンネルが華やかな目黒沿いを歩いたり、千鳥ヶ淵でボートに乗ったりと、思い思いのスタイルでお花見が楽しめます。
さらに、アール・デコ様式の建築が美しい東京都庭園美術館で建築・アートに触れたり、東京ミッドタウンでショッピングやグルメを満喫したりと、あっという間に1日が過ぎてしまいそう。
途中、徒歩で移動する箇所もありますが、シェアサイクルを利用すれば、各所のサイクルポートで自転車のレンタル・返却ができるので、プランのアレンジも自由自在。桜咲く都心を自転車で駆け抜けて、東京の新しい魅力を発見してみませんか。
【2】つくば霞ヶ浦りんりんロード
「つくば霞ヶ浦りんりんロード」は、茨城県桜川市から土浦市へと至る全長約180kmのサイクリングコース。旧筑波鉄道の廃線敷を利用した「つくばりんりんロード(40km)」と霞ヶ浦を周回する「霞ヶ浦湖岸道路(140km)」を合わせたコースで、国土交通省のナショナルサイクルルートにも指定されています。
複数のコースがありますが、桜のトンネルを駆け抜けたいなら、土浦駅と岩瀬駅を結ぶ「旧筑波鉄道コース」がおすすめ。アップダウンがほとんどないため初心者にも走りやすく、桜のトンネルが広がる雨引休憩所周辺や、筑波山と桜の競演がフォトジェニックな北条大池がハイライトです。
満開の桜を堪能した後は、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されている「真壁の町並み」を楽しんで。自転車を降りて、江戸時代の面影を残す町並みをゆっくりと歩いてみましょう。
「つくば霞ヶ浦りんりんロード」沿線には、乗り捨て自由なレンタサイクルが整備されているので、手ぶらでもサイクリングが楽しめますよ。
参考サイト
つくば霞ヶ浦りんりんロード 旧筑波鉄道コース
【3】西印旛沼周遊コース
「西印旛沼周遊コース」は、千葉県佐倉市の西印旛沼をぐるっと一周するサイクリングコース。全長約15kmと比較的短いだけでなく、コースの半分がサイクリングロードで起伏が少ないため、サイクリング初心者やお子さん連れにもチャレンジしやすいサイクリングスポットです。
まずは自転車のレンタルも可能な「佐倉ふるさと広場」からスタート。お花見スポットとしても人気の印旛沼公園では、自転車を降りて、園内の桜や展望台からの印旛沼の眺望を楽しみましょう。海外にいるのかと錯覚してしまいそうな、オランダ風車がある水辺の風景も必見です。
サイクリングコースからは外れるものの、近隣にある樹齢400年超の一本桜「吉高の大桜」も見ておきたいところ。「孤高」という形容がぴったりの、樹高10m超、枝張最大幅25.8mの桜が花開いたときの迫力は想像以上です。
参考サイト
佐倉市 佐倉サイクリングマップ
印西市 吉高の大桜
毎年日本人の心に特別な感慨を運んできてくれる桜。春の風と日差しに包まれて、ペダルをこぎながら眺める桜は、またひと味違った感動を与えてくれそうです。