Googleは3月5日、Pixelシリーズの新機能アップデート「Feature Drop」の内容を公開した。新機能は同日より順次配信開始となる3月の月例アップデートに含まれ、アップデートを実施すると利用できるようになる。

  • Pixelシリーズの新機能アップデート「Feature Drop」

    Pixelシリーズの新機能アップデート「Feature Drop」

  • 新機能の対応表

    新機能の対応表(英語版、Pixel Watch向け機能を除く)

新機能として提供が開始されるのは以下のような内容。

Pixelスマートフォン向け機能

着信時に電話番号を検索

知らない番号からの着信があった際に、履歴画面の「番号検索」からすばやくその電話番号について検索できる。この機能は日本のユーザーからのフィードバックにより実装されたもので、Google Pixel 6以降のPixelスマートフォンで順次利用できるようになる。

HDR写真/動画のInstagramへのアップロード

Pixelスマートフォンで撮影した10ビットHDR動画を直接Instagramのリールに投稿したり、Ultra HDR写真をInstagramのフィードに公開したりできるようになる。Pixel 7/7 Pro/8/8 Pro/Foldで対応。ただし、本機能を利用するにはInstagramアプリも必要とのこと。

Google Pixel 7/7 Proで「かこって検索」が利用可能に

2月にPixel 8/8 Pro向けとしてリリースされた「かこって検索」機能が、Pixel 7/7 Proでも利用可能になる。「かこって検索」機能は、ホームボタンまたはナビゲーションバーを長押しして起動し、画像やテキスト、動画などで検索したい言葉やオブジェクトを丸で囲んだりなぞったりタップしたりすることでその対象についての検索を行う機能だ。

Pixel Watch向け機能

最新の運動管理機能への対応

Pixel Watch 2で搭載された新機能の多くが、初代Pixel Watchでも利用可能になる。

デバイス内蔵のGPSセンサーとモーションセンサーで目標タイムに合わせたペース管理を行えるペースコーチング機能が初代Pixel Watchで利用できるようになる。目標タイムを目指すペースを逸脱すると、触覚通知やPixel Buds Proの音声通知で知らせてくれる。

心拍ゾーントレーニングは、安静時の心拍数とフィットネスレベルに基づいて適切な心拍の維持をサポートする機能。こちらも心拍ゾーンの移動を触覚通知で知らせることができる。

ワークアウトのUIも一新され、ペースや心拍数が容易に確認できるようになる。またアクティビティの自動開始/自動停止機能も利用可能に。ランニング/ウォーキング/エリプティカル/スピニング/アウトドアバイク/ローイング/トレッドミル(自動開始のみ)が対応する。

  • 運動管理機能

    初代Pixel Watchで最新の運動管理機能が利用可能になる

呼吸エクササイズ/マインドフルネス

初代Pixel Watchでも、ワークアウト後に「Fitbit Relax」アプリを使用して呼吸エクササイズが手元で行えるようになり、マインドフルネス完了回数の履歴をアプリから直接確認できる。

  • 呼吸エクササイズ

    呼吸エクササイズ

乗換案内機能

Wear OSのアップデートにより、Wear OS 3以降で公共交通機関のルート案内ができるようになる。乗換案内、出発時刻、コンパスも利用できるマップビューといった機能が利用可能。スマートフォンと連携しての経路確認だけでなく、LTE対応Pixel Watchであれば単体でもこの機能を利用できる。

Pixelエコシステム向け機能

特定アプリだけの画面共有

Pixel 5a(5G)以降のPixelスマートフォンとPixel Tabletの新機能として、ビデオ通話/録画/プレゼンテーションにおいて画面を共有する際、全画面の共有だけでなく、特定のアプリだけの共有が行えるようになる。

  • アプリを指定しての画面共有

    アプリを指定しての画面共有

デバイスのペアリング

端末にログインしているアカウントにおいて以前に利用したことがあるデバイスを、すばやくペアリングできるようになる。

  • 接続したことがあるデバイスのペアリング

    接続したことがあるデバイスのペアリングが簡単に

指/タッチペンによる入力

Googleドキュメントの文書に、指/タッチペンを使用して直接書き込むことができるようになる。書き込みにはさまざまな色のペンやハイライトツールを利用できるので、文書でアイデアをわかりやすく表現・伝達できる。

  • Googleドキュメントへの書き込み

    Googleドキュメントへの書き込み

Gboard 音声ツールバー

Pixel TabletのGboard音声ツールバーが改良され、音声入力有効時にキーボードがツールバーに最小化されるようになり、画面スペースを有効に活用できるようになる。Gboard 13.9以降のAndroidタブレットで対応。