YOSHIKIが緊急記者会見でミラノコレクション映像公開、藤原ヒロシとの新曲について語る

2024年3月5日(火)17時より、グランドハイアット東京にてYOSHIKIが緊急記者会見を開催し、自身が手がけるファッションブランド「MAISON YOSHIKI PARIS」のデビューを飾ったミラノコレクションの映像を全編初公開した。

【画像】YOSHIKIの緊急記者会見(全11枚)

2024年のミラノファッションウィーク開期中の現地時間2月20日には、グラマラス且つジェンダーレスなハイファッションブランド「MAISON YOSHIKI PARIS」のデビューを果たし、世界の注目を集めたYOSHIKI。会見に向けて凱旋帰国したYOSHIKIは、自身のブランドの立ち上げについて、「ブランド初となったコレクションを世界最大と言える大舞台で発表できたことに感無量だ」と述べた。

遡ること10年近くブランドの構想を温め続けていたが、2019年の楽天ファッションウィークで自身のブランド「YOSHIKIMONO」(2011年発表)のファッションショーでタッグを組んだフランスのメインチームとの出会いから、「MAISON YOSHIKI PARIS」に向けて本格的に始動させたという。海外の地で新たなジャンルで自分の美を表現するにあたり「日本、アメリカ、ミラノ(イタリア)、パリ(フランス)を繋いで、自分の伝えたいことや気持ちを伝えるのが大変だったが、最後には形になって良かった」と振り返った。こうして形になった「MAISON YOSHIKI PARIS」のデビューを受けて、米VOGUEからは「モダンなテーラリングがエッジの効いたディテールが完璧な調和を生み出している。ポロック風の赤いペイントで装飾されたデニムのセパレーツなど、より馴染みのあるプレタポルテと豊かなトレーンからなる伸びやかなシルエット、スパンコールやグレックスを使用した絹のようなガウンなど、グラマラスさとドラマティックが共存している圧巻のデビューとなった」、ニューヨーク・マガジンのwebサイト「the Cut」からは「MAISON YOSHIKI PARISのアイテムはすべてヨーロッパ製で、ニューグレーのスタイルに通ずるものがある。YOSHIKIからはデザイナーとしての堂々たる自信が感じられた。彼の多才ぶりを思えば驚くことではない」などのコメントをはじめ、多くの国々のファッション業界から賞賛の声が寄せられている。

「MAISON YOSHIKI PARIS」のコンセプトは、ジェンダーレス、サステナブル、アップサイクル、エッジが効いていることの4つだという。映画や音楽に続いてファッションをやることについて、「(音楽、映画、ファッションと続いて)一体何をしたいんだと思う方もいると思うんですが、Xデビュー当時のヴィジュアルショック(Psychedelic Violence Crime of Visual Shock)などヴィジュアル面での魅せ方でやってきてこともあり、自然な流れでここに辿り着いた」と語った。ブランドのアイテムの予約開始が5月であることなどを告げると、「まあ……YOSHIKIがそういうこと(日程について)言うとなんかね……(笑)」と、笑いを誘う場面もあった。

また、会見で公開されたミラノファッションウィークでのブランドデビューショーの映像は、その視覚映像のみならず、流れた楽曲5曲もクラシック調の壮大なものやEDM調のものなど耳を惹きつけれらるものであった。いずれも直前にLAでレコーディングしたものだという。ショーの音楽面についてYOSHIKIは「ファッション業界の中ではまだ新人の部類かもしれないですが、音楽としてはどこのハイファッションブランドにも負けたくないなと思っていまして」と、音楽家としての矜持も見せた。ファッションショーに合うような音楽となるように、ウォーキングのテンポ感なども深く研究し、最後には壮大となるような展開なども意識したほか、過去にゴールデン・グローブ賞のテーマ曲を担当した際に、プロダクションなどから受けたアドバイスやその経験が活かせたという。披露された楽曲の中には、同じくファッション、音楽などのカルチャー・プロデュースの第一人者である藤原ヒロシとYOSHIKIの共作曲もあった。30年来の友人だという二人は、YOSHIKIがバカラのグラスの新しいデザインの打ち合わせで昨年フランスに赴いた際に久しぶりの再会を果たし、そこで楽曲の共同制作に至った。現在も楽曲制作中だということで、この点にも今後目が離せない。

今後の展望について、YOSHIKIは引き続き同ブランドのコレクションを準備していくと語ったが、最後に「音楽業界もドラマティックに変わるときが来ていると思っている」と切り出した。「ライブエンターテイメントはまだしばらく安泰だと思いますが、これだけAIが氾濫してきている中、制作面ではどこまでがAIが作ったもので、どこまでが人が作ったのか区別がつかなくなってきている時期でもあって。音楽業界もファッション業界もこれから変化していくと思うのですが、ライフスタイルそのものをブランド化してファンの皆さんと共有していく。そんなスタイルに今後業界自体が変わっていくんだろう」と、表現活動に関わる業界の行く末を占った。

「僕らがXでデビューした当時も、インディーズという言葉もあまりない中で自主制作から始まるという変化の時期でしたし、これからはかなりのスピードで変わっていくんだろうな」と激動の時代を捉えた中で、ファッションウィークへの参加とブランドデビューの決意に至ったという。しかし、その中でも「YOSHIKI はいったいどこに向かっているんだと思われるかもしれませんが、3年後にはこういうことだったんだと理解してもらえる気がします」と語り、その自信を覗かせた。また、YOSHIKIは、現地時間4月16日に米ドジャー・スタジアムでピアノパフォーマンスを行うことも発表した。

3年後のYOSHIKIの表現活動との答え合わせに、今から期待を寄せずにはいられない。

MAISON YOSHIKI PARIS

Official Website: https://www.maisonyoshikiparis.com/

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