楽天インサイトは3月4日、「終活」に関する調査結果を発表した。調査は1月19日~21日、20歳~69歳の男女1,000名(男性504名、女性496名)を対象にインターネットで行われた。

  • 「終活」の実施意向

    「終活」の実施意向

調査によると、「終活」を実施する意向がある人の割合は、昨年1月調査(71.8%)と比較してほぼ横ばいの69.8%。「終活」で今後する予定があること、興味があることを聞いたところ、「家の中の荷物整理」(46.8%)が最も多く、次いで「財産整理」(32.2%)、「パソコンやスマートフォンなどのデータ整理」(27.5%)と続いた。

「終活」をする・したい理由は、「家族に迷惑をかけたくないから」(60.2%)が最も多く、全年代でトップ。次いで「病気や怪我、老化などで寝たきりになった場合に備えるため」(26.9%)、「自分の人生の棚卸し、整理をしたいから」(22.5%)と、昨年と同様の順位に。

年代別でみると、「自分の人生の終わり方は自分で決めたいから」が30代で2位、20代で3位にランクインした一方、40代以上では「病気や怪我、老化などで寝たきりになった場合に備えるため」が2位となり、年代によって理由に違いがみられた。

  • 「終活」のきっかけ

    「終活」のきっかけ

続いて、「終活」をする・したいと思ったきっかけを教えてもらったところ、全体では「自分の健康に不安を感じたこと」(20.8%)が最多。年代別では、20代は「生涯独身だろうと思ったこと」、30代は「子どもができたこと」、40代・60代は「自分の健康に不安を感じたこと」、50代は「家族や大切な人が亡くなったこと」と、年代ごとに違いがみられた。

また、「終活」に対する考え方について聞いたところ、71.5%が「終活は家族に迷惑をかけないために必要なことである」と回答。次いで「終活は手間がかかり、面倒に感じる」(52.5%)、「終活をすることで将来の不安が解消されると思う」(43.1%)と続き、性年代別でみると、女性20代・30代では「SNSなどの投稿は定期的に整理(削除等)をしたい」が全体に比べて高かった。

  • 「デジタル遺品」のデータ整理について実施状況について

    「デジタル遺品」のデータ整理について実施状況について

次に、「デジタル遺品」について聴取したところ、その認知率は昨年より3.4ポイント高い50.6%。「デジタル遺品」のデータ整理について実施状況については、「各種アカウントのID/パスワードの整理」と「パソコンやスマートフォンなどに保存されている写真データの整理」の実施意向が5割弱でトップに。次いで「スマートフォンのパスワードの整理」(44.7%)が上位に。

また、各SNSサービスの利用者に、メッセージアプリやSNSの投稿を遺したいか・削除したいかを聞くと、すべての項目で「すべて削除したい」が半数以上という結果に。最も多かったのは「TikTokの投稿」(67.2%)で、次いで「YouTubeチャンネルの投稿」(63.4%)、「X(旧Twitter)の投稿」(62.7%)が続いた。