栗林商船は、大阪発着貨物のニーズ増加にあわせ2024年2月から大阪寄港を増便した。あわせて、小口貨物に対応できるサービスとして大阪~仙台間で混載便サービスを開始することで2024年問題解決にも貢献していく。
栗林商船は苫小牧、釧路、仙台、東京、清水、名古屋、大阪を結ぶ海上輸送を主事業としている内航海運会社で、7隻のRORO船(トラックやトレーラーが自走で船に乗り込み、貨物を積載したまま運搬できる貨物船)と自社およびグループ各社が保有する約3300台のトレーラーを用い、トレーラーリースによる海上輸送サービスに加え、海陸一貫輸送も行っている。
関西~関東は物流の幹線であり、特に大阪発着貨物は東京を含め北海道などその他の地域からのニーズも増えてきていることも背景にあり、これらのニーズに対応するため2024年2月から大阪寄港を週4便へ増便することを決定した。
荷役時間を大幅に短縮することができ、納期、安全品質、低コストの実現だけでなくCO2排出量を低減するなどの環境負荷軽減輸送など、多岐にわたるニーズを満たすことが可能となる。
また、2024年2月から大阪~仙台間航路で新たに小口サービスとして混載サービスを開始する。 今後は小口貨物の需要増加が見込まれており、特に大阪~仙台間の小口貨物をターゲットとして、混載サービスのニーズに対応することを目的としている。
対象航路は大阪・仙台間。対象貨物はT11型パレットを使用した貨物/L:W:H:1.1mサイズ(1t)。受渡条件は倉庫受け倉庫渡し。海上運賃は1P/L 8,000円+BAF(燃料調整料金のことで、燃料価格の変動に対して調整される料金)(税別)。 大阪港から仙台港への配船日程は大阪発(火曜日)⇒仙台着(木曜日)。週1便、月4回航海。 仙台港から大阪港への配線日程は仙台発(火曜日)⇒大阪着(木曜日)。週1便 月4回航海。 貨物の荷渡し場所は大阪(大和運輸株式会社 営業部 大阪市営上屋B-2倉庫)と仙台(三陸運輸株式会社 倉庫部 仙台港物流センター)。
大阪~仙台間の全行程を陸上輸送する場合の所要時間はおよそ11時間(休憩なし)のため、海上モーダルシフトへの転換により、大幅にドライバーの労働時間の負荷軽減が実現可能となり、2024年問題の解決にも貢献する。