何か面白い物はないかなとドン・キホーテの店内を見て回っていたら、カー用品売り場でこんなものを発見。センター商事というところから発売されている「ワイヤレスチャージ&スタンド IB-009」という商品です。お値段は1,628円でした。
一見どこにでもある平置きタイプのQiワイヤレス充電パッドなのですが、家電・スマホ用品系のコーナーではなくカー用品コーナーで見つけた、というのが引っかかったところ。クルマで使うためのスマホ用ワイヤレス充電器というと、普通はナビ代わりなどに使うためのスマホホルダーにワイヤレス充電器を内蔵したものがまず思い浮かぶのではないでしょうか。
車内でこの形のワイヤレス充電器って、どんな使い勝手だろう……と気になったので、買ってみることにしました。
持ち帰ってパッケージを眺めてみるとメーカー側としては完全に車載用途にターゲットを絞っているわけでもないようで、室内での一般的な用途も挙げつつ「スマホスタンドとしてドライブ時にも」と提案されています。
見た目からわかることは、幅10cm×長さ18cmと一般的なワイヤレス充電器と比べてかなり大きめでスマートフォンがすっぽりと収まるサイズになっており、周囲に一段高い枠があり、車の揺れなどで外に飛び出さないように配慮されています。全体がシリコンで覆われているので、振動によるズレなどもある程度は防げるでしょう。
中央にはスマートフォン1台分よりは少し余裕のある溝が設けられており、立てかけると自然に角度が付きます。調節機能などはなくシンプルな構造ですが、スタンド代わりにもなるというわけです。
どう使うのが良いだろうかと考えつつ実際に車内に持ち込んでみましたが、まずパッケージ写真にあるようなダッシュボード上への設置はそもそも保安基準(前方視界基準)的にグレーですし、「置くだけ」の簡易的な作りなので、走行中にズレたり落下したりする可能性が高く現実的に行うべきではないでしょう。
しかしそれ以外の場所に置くには10cm×18cmというサイズは車内では大きく、小物入れなどのちょっとしたスペースには収まりません。一体どう使うものなんだ……?としばし頭を悩ませましたが、結論としては「センターコンソールの上」に置くのがベターでした。
運転席と助手席の間のコンソールボックスの上ならある程度平らなスペースが確保できますし、左右の椅子に挟まれる位置に置けば、スタンドとして使ってもカーブでスマホが横に落ちてしまう可能性は下がります。ここに設置して、後部座席に乗る人に充電環境とスマホスタンドを提供するおもてなしアイテムとしては悪くなさそうです。
ひとつ残念な点としては、ワイヤレス充電の出力がQiの基本規格である5W止まりで非力なこと。バッテリー容量の大きい最近のスマートフォンの充電には物足りません。もう少しパワーが欲しいところですがワイヤレスイヤホンやスマートウォッチなどの充電には十分なので、そういった小物を移動中に充電するという用途もありかもしれませんね。