一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)や、大安の日は縁起が良いとされるのは、多くの方が知っているでしょう。では天一天上はご存じでしょうか。
本記事では天一天上の詳しい意味や読み方はもちろん、やってはいけないこと、やるべきことを紹介します。2024年はいつが天一天上なのかもまとめました。
天一天上とは? 基本知識を紹介
まずは、天一天上の意味や読み方など基本知識を学びましょう。
天一天上の意味や定義
天一天上とは、陰陽道(おんみょうどう)で天一神(なかがみ/てんいちじん)が天に昇っているとされる16日間のことです。
天一神とは方角神の一つで、己酉(つちのととり/ぼしん)の日に天から地に降りてきて、四隅四方を44日間掛けて巡り、癸巳(みずのとみ/きし)の日にまた天に昇るとされています。
つまり、癸巳(みずのとみ/きし)の日から戊申(つちのえさる/ぼしん)の日(己酉の日の前日)までの16日間が天一天上となります。
天一神が地にいるときは、天一神のいる方角を気にして行動すべきという考えがあります。しかし天一神が天にいる間は方角にまつわる禁忌が無くなるので、旅行や引っ越しに適しているといわれているのです。
天一天上は60日に一度、一年間のうちに6回巡ってくるということになります。
読み方
天一天上の読み方は「てんいちてんじょう」です。
天一天上にやってはいけないこと
天一天上の期間は方角にまつわる禁忌が無くなるといいますが、やってはいけないことがあります。下記のことには気を付けましょう。
身の回りを汚す
天一神が天に昇っている間、代わりに日遊神(にちゆうしん)という神様が地上に降りてくるといわれています。
日遊神は不浄を嫌うので、身の回りを汚すのは避けましょう。特にキッチンやトイレ、浴室などの水回りをきれいにしておいた方がいいとされています。もしも汚れていると、日遊神がお怒りになることがあるのだそう。
訴訟や裁判、けんかなどの争い事
日遊神は争い事も嫌います。そのため、訴訟や談判などは避けた方がいいとされています。
夫婦げんかや親子げんかなど、身近な人との口論も良くないとされています。特に相続や離婚の話など大切な話し合いを行うときは、天一天上を避けた方がベターです。
天一天上にやった方がいいこと
次に、天一天上でやるべきことをお伝えします。
旅行や引っ越し
天一天上には凶の方位が無くなるので、旅行をするのに適しているとされます。同様に、引っ越しにもいいとされています。
天一天上は年に6回あり、スケジュールもあらかじめわかっているので、旅行や引っ越しのタイミングを決めかねているときの目安にもなります。16日間と期間が長いので、長期旅行の日程にも対応できるのがうれしいところ。
掃除
先ほどお伝えしたように、天一神が天に昇っている間、代わりに地上に降りてくる日遊神は汚れを嫌います。そこで、天一天上の期間にまとまった掃除をすると、逆に運気が上がるともいわれています。
特に水回りを掃除するのが良いとされているので、キッチンやお風呂場、トイレなどを重点的に行うのがおすすめです。天一天上は定期的に訪れるので、あらかじめスケジュールに組み込んでおけば、常にきれいな状態を保てるでしょう。
断捨離で部屋や気持ちをリセットする
掃除とともに不要なものを処分して、整理整頓も心掛けておきましょう。古くなったタオルや下着を新調するなどにもぴったり。
物だけでなく、気持ちをリセットするにも適しているとされています。目標や計画を見直したり、自分を見つめ直したりする期間としてみましょう。
要らないものをそぎ落として、必要なもののみを持つのは、機会がないとなかなか難しいもの。天一天上のタイミングを味方に、思い切って断捨離をしてみましょう。
2024年(令和6年)の天一天上の期間はいつ?
「天一天上」の期間は、癸巳の日に始まってから、戊申の日(己酉の日の前日)に終わるまで、16日間続きます。
2024年の天一天上の期間をお伝えします。
- 1月30日(火)~2月14日(水)
- 3月30日(土)~4月14日(日)
- 5月29日(水)~6月13日(木)
- 7月28日(日)~8月12日(月・祝)
- 9月26日(木)~10月11日(金)
- 11月25月(月)~12月10日(火)
年に6回で2週間以上続くので、比較的頻繁にある印象です。その期間に旅行に出掛けるのもいいですし、定期的に掃除をするのもいいでしょう。
天一天上を味方につけて開運し、人生をより豊かにしよう
ちょっとした心掛けで、天一天上の運を味方にすることができるかもしれません。
特にお掃除や断捨離はついおっくうになりがちですが、天一天上をきっかけに、ぜひ取り組んでみてくださいね。