俳優の内藤剛志が主演を務める、テレビ東京系月曜プレミア8『今野敏サスペンス 警視庁強行犯係 樋口顕 -炎上-』が4月1日20時より放送される。

  • 内藤剛志

同作は、本格警察小説の名手・今野敏氏による本格ミステリーをドラマ化した「強行犯係 樋口顕」シリーズ。20年にわたりスペシャルドラマとして13作放送され、2021年には「金曜8時のドラマ」枠で初の連続ドラマとして放送された。

今回「樋口顕」シリーズSPドラマ第14弾の放送が決定。主役の警視庁刑事部捜査一課強行犯係警部・樋口顕はこれまでのシリーズ同様、数々の刑事役を務めてきた“刑事ドラマのスペシャリスト”内藤剛志が演じる。お馴染みのレギュラーキャストも勢ぞろいし、樋口警部の盟友にして最大の理解者、警視庁生活安全部少年事件課の警部・氏家譲役に佐野史郎、樋口警部をはじめとした強行犯係を見守る上司の警視庁刑事部捜査一課管理官・天童隆一役に榎木孝明、ジャーナリストとしての情熱を持った新聞記者・遠藤貴子役に矢田亜希子、樋口の妻・樋口恵子役に川上麻衣子、樋口の娘・樋口照美役に逢沢りな、さらに樋口を支える頼もしい部下・菊池和馬役の佐野岳、藤本由美役の片山萌美、中田裕之役の小松利昌といった樋口班メンバーも顔を揃える。

またゲストキャストとして、3億円入り金庫を盗み出し強盗殺人犯の容疑がかかる梶山浩史を渡辺いっけい、被害者と同じアイドルグループ「ミラクルパラダイス」のメンバーだった岩崎可奈子を宇垣美里、恵子の友人・浅井佳純をあめくみちこ、強盗犯らが逃げ込んだファミレスの店長・飯塚進をゆってぃ、ファミレスの客・越川薫・北川千鶴を駆け抜けて軽トラの小野島徹と餅田コシヒカリが演じる。

■内藤剛志 コメント

「では、お芝居を作りましょう」児玉組の朝はこの言葉から始まる。氏家が、天童さんが、ゲストの皆さんが動き始める。少しずつ物語が動き出す。最高にわくわくする瞬間です。
今回は、炎天下の東京、鎌倉、横須賀などでロケが行われました。スタッフキャスト全員で猛烈な夏の暑さを、ドラマの熱さに変え、素敵な作品に仕上がりました。
さて、タイトルは『炎上』。ほんの一握り、たった数人のひがみや憎しみが大きな悪意となる。現代の風景かもしれません。しかし『ネット社会での炎上』には、必ず火を付けた人、それを燃え広がらせた人がいます。どこまでも人間の問題です。
本作には様々な立場の人間が登場します。羨む人、憎まれた人、願った人、善意の人、祈った人…。是非、複雑に絡み合った糸をほどき、犯人を探してみて下さい。もしかすると、本当の犯人は一人だけじゃないのかもしれません。
『警視庁強行犯係 樋口顕』最新作をお楽しみ下さい。

■佐野史郎 コメント

20年も続いているシリーズ。また、みなさんとお会いできるのが楽しみでした。新作もまた、世相と正面から正々堂々と向き合っており、その気骨に、氏家としても一個人としても、励まされる想いでした。
(印象に残るシーンは)事件の真相に辿り着こうとしていた時、海辺で樋口と歩きながら、ふと立ち止まり、この時代に対する、なんともやるせない想いを共に分かち合った瞬間です。
(見どころは)サスペンスドラマの王道をいく犯人探しのストーリーの中に、大人の都合に振り回されて迷走する若者たちの苦悩が丁寧に描かれているところや、マスメディアやSNS等の情報ツールの発信の仕方の危険性を、テレビドラマそのもので、自らに切り込んでいるところです。ドキドキ、ハラハラのアクションシーンも、見逃せないところです。
老若男女、それぞれの立場で事件への見方が変わってくるかもしれません。何かと悶々とすることの多いご時世ですが、少しでも困難を乗り越えていけるよう想いを巡らせながら、世代を超えてお楽しみいただけたらと思います。

■榎木孝明 コメント

(新作が決まったときは)いつもの仲間達に会えるという安心と楽しみを感じました。
ヒグッちゃんの家族、そして被疑者の家族それぞれの家族愛が随所で感じられるストーリーです。
ドラマのしめに定番の居酒屋トークがありますが、毎回さり気なく現代の世相を話題にします。視聴者の皆様もドラマを振り返りつつ、一緒に現代を顧みる時間にしてもらえたら嬉しく思います。

■山鹿達也プロデューサー(テレビ東京 ドラマ室) コメント

朝ドラに刑事役で出演し、国民的「刑事」俳優と言える内藤剛志さん。
そんな内藤さんがご自身に近いキャラクターと仰る、樋口顕が帰ってきます。
内藤さんをはじめレギュラーキャスト、監督・スタッフも気合入りまくりで、製作しました。 ゲストは、渡辺いっけいさん、宇垣美里さん、長田成哉さん、冨手麻妙さん、岩谷健司さんといった演技派の皆様に参加いただき、SNSの「炎上」により人生を歪められた人たちの人間模様と、誰が犯人か分からないミステリーを融合した極上のエンターテインメント作に仕上がりました。今回も、ヒーローではない普通の刑事・樋口顕が事件の真相に迫り、その裏にある人間の業を炙り出します。ご年配から若者まで本格ミステリーと人間ドラマを楽しめる自信作になっています。どうぞご期待ください。

【編集部MEMO】
『今野敏サスペンス 警視庁強行犯係 樋口顕 -炎上-』あらすじ…目黒区の一軒家で絞殺体が発見され、強行犯係の樋口顕(内藤剛志)らは現場へ急行する。被害者はこの家に住む主婦・小沢芽衣(冨手麻妙)。クリニック経営の夫・小沢匡彦(渋江譲二)は外出中で、第一発見者はエアコン修理業者・沼田誠二(岩谷健司)だ。しかも真偽は定かではないが、犯人らしき2人組が小沢家から車に乗り込む動画が、なぜか事件直後に拡散された。逃走中の2人、梶山浩史(渡辺いっけい)と三上健(長田成哉)は早々に特定されたことに動揺。逃げ込んだファミレスで客を人質に立てこもる。その中には樋口の妻・恵子(川上麻衣子)の姿も。実は梶山はSNSの炎上で仕事も家族も失っていた。一方殺害された芽衣は元アイドルで、グループのセンターを担当。だがあるメンバーの泥酔写真がSNSで拡散され、その後炎上を苦に自殺。グループも解散となった過去が…。やがて樋口は、この2つの炎上が、芽衣の死に絡んでいることに気づく。

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