7ORDERの長妻怜央と女優の川津明日香がW主演を務める、TOKYO MXのドラマ『Sugar Sugar Honey』(毎週月曜22:00〜)が放送中。“しゅがはに”の名称で毎週キュンキュンを届けている。
同作は鈴木有布子氏による同名コミックの実写化作。女たらしと噂のイケメンパティシエ・梶(長妻)と、試食係に任命された元マラソンランナーの瑞月(川津)のラブストーリーとなる。今回は長妻と川津にインタビューし、同作の魅力や周囲の反響などについても話を聞いた。
ドラマ『Sugar Sugar Honey』長妻怜央&川津明日香の化学反応は“ばくだん丼”
――まずは今回演じる役の自己紹介をお願いします。
長妻:僕が演じる梶佑輔はパティシエとしての夢に向かって頑張って“パティって”ます! よろしくお願いします。
川津:それで大丈夫!? 私が演じる瑞月は元マラソンランナーで、今はホテルのベルスタッフとして働いています。梶佑輔と同じホテルで働いていています。
――ご自身と役の近いところ、違うところについて教えてください。
川津:私も甘いものは好きなので、この撮影期間は合法的に、ご褒美だなと。
長妻:ダジャレになっちゃってるから! “合法のご褒美”(笑)
川津:(流して)ご褒美をいただけますし、素敵な現場だなと思ってました。マラソンを一途に続けるところも、梶への思いもすべてまっすぐなので、そこが共通認識としてあるなというところと、曲がってないすれてない女の子なので、原作を読んでも魅力だなと思いました。走るのは割と得意だったので良かったなと思いましたけど、事前にきれいなフォームになるように、かなみ役の三原羽衣さんと2人で練習して、楽しく走れました。
長妻:役としての魅力でいうと、すごく寡黙で。僕は全部言っちゃうタイプで心の声と口がつながってるので、それを言わずに頑張るところがすごいと思います。本当は努力しているんだけど、何もしていないみたいな感じでやってるところが、梶のかっこいいところだなと思いますね。で、僕と近いところで言うと……ないですね。近いところが。
川津:なかった。
長妻:“男”ぐらいしか……。
――“イケメン”は共通点では…?
長妻:まあ、そうか……イケメンなとこと、“男”ぐらいですかね? あとはお仕事に対して一生懸命なところは近いかもしれないですね。仕事のことになると周り見えなくなっちゃったりする時もあるんで、例えばご飯食べなかったりとか、お風呂入んないで寝ちゃったりとか、ラジバンダリ……(反応がなく)勢いが足りなかったか。
川津:怖いです! 怖い怖い。
長妻:お風呂入らなかったり、ご飯食べなかったり……ラジバンダリ!!
川津:ちょっとマネージャーさん! どうにか止めてください!!
――それぞれのご自身の役柄を中心に、見どころと魅力を教えてください。
川津:瑞月と梶さんは「仕事が大事」という共通認識はあるんですけど、性格についてはけっこう真逆で。でも仲良くなってみると瑞月もネガティブで警戒心が強いし、梶もチャラいように見えて自分の中の信念があるのがわかってくるので、2人の関係が縮まる瞬間がわかるのが見どころです。あとは毎話おいしいスイーツが出てきて、おいしくキラキラ輝いて見えるように工夫しながら撮っていただいたので、見ていただきたいです。
長妻:ばくだん丼という食べ物があって……納豆とオクラ、マグロが入ってる食べ物なんですけど、一見縁のなさそうな、パティシエとランナーがそろって、全然職業も違うけど、共通点があったりもするところが似てると思います! 組み合わせるとおいしいものが出来上がる、そんな作品だと思っていて。梶と瑞月が補い合って、一つのおいしいばくだん丼になる。そういう話だなって僕は……違うね。喩えミスってるね、これ。でもまあばくだん丼のマグロとオクラが……。
川津:ばくだん丼の話、続けるんですか!?
長妻:マグロがオクラに出会うことはないじゃないですか。普段の生活で! でも出会った時にすごく素敵なおいしいものになる。そんな作品です。
川津:大丈夫ですか!?
長妻:違うね!? でも、そういうことです。
川津:違うの!?
長妻:全然違う業種の人たちが一緒になった時にお互いの仕事や思いを高め合って、摩擦が生まれるけれども、全然違うものが補いあって、一つのおいしいばくだん丼が生まれる。そういう話になってます。そこが魅力的だなと思いました。
川津:なるほど!
共演した田村心、共演していない岡宮来夢・高橋健介とドラマ話で盛り上がる
――長妻さんは3クール続けて地上波連続ドラマに出られていて、今回のドラマについてお母さんの反応はいかがでしたか?
長妻:僕のお母さんは今回も普段通り「ここで決めなきゃ本当に終わるよ!」と……。
川津:すごい!
長妻:とにかく「爪痕を残そう」と言ってくれます。前回(『その結婚、正気ですか?』)の時も、けっこう言われましたからね、厳しいお言葉を。今回は喜ばせたいなと思ってます。反省点として「仕草はより自然にしてほしい」と言われたんです。ダンスのことも言ってくれたし、「セリフとか動きがもっと自然にできたら最高だと思った」って。ほら……(スマホの画面を見せる)
川津:お母さんのアイコンの設定を、「ゆうちゃん(はーと)」にしてる! かわいらしい!
長妻:やばいんですよ、愛のある言葉です! こんなこと言ってくれる人いないから。うち(実家)のワンちゃんも僕のこと見ていて……「ワンちゃんも一緒にテレビ見てるから頑張ってね」というメッセージをくれました。
――今回はアドバイスを生かすことはできましたか?
長妻:今回は生かせてますか? どうですか、“ヒロイン”の方?
川津:ちょっと、これまでがわからないですけど……(笑)
長妻:……ね(笑)。でも、僕はお母さんを喜ばせられたらいいなと思ってます。
川津:素敵です!
――川津さんは、ご家族の反応はいかがでしたか?
川津:私は基本的に出演情報を家族にも言わないので……。
長妻:えっ!?
川津:母たちは大体、Instagramを見てくれてるんです。でも逆に同業のお友達とかから「マラソンなの!?」みたいなこと言われたりとか。そういう連絡はきますね。母親も父親も「見るね〜」みたいな。うちは結構さっぱりしてるんです。
長妻:さっぱりしてそう!
川津:でも、犬の写真が送られてくるのは同じ感じかもしれません。
長妻:かわいいですね!
川津:さっぱりした家系です(笑)
――長妻さんは、今回共演された田村心さんや、それから岡宮来夢さんと仲がいいとのことで。
長妻:来夢も仲いいです! 3人のLINEグループがあって「撮影現場に来る?」と言ったら、「行けるの!?」と言われて「行けるっしょ」という会話をしましたが、来夢が忙しくて難しかったです(笑)。3人でご飯を食べに行った時にも、ドラマの話で盛り上がったりとかして。この間は一緒にディズニーランドへ行ったんですけど、もう1人高橋健介くんもいて、4人で行けて、本当に嬉しかったです。来夢と一緒に、今回共演している心くんと(押田)岳くんが出ている舞台(『西遊記』)も観に行きました。
――梶と瑞月と同じように、実際に長妻さんと川津さんも年上と年下の関係性ですが、そういう感覚はあったんですか?
長妻:どうですか? 年上感あります?
川津:ないです。
長妻:ないですね!
川津:でも親しみやすさ全開で、すごく話しやすいです。人たらしボーイ(笑)。気兼ねなく、しゃべりたい時にしゃべれます。セリフ合わせしたい時も、急にセリフを言ってみて、返ってくるか試していました。
長妻:僕、すぐセリフを言っちゃうから! セリフ、返ってきてました?
川津:返ってきてました。
長妻:ああ、よかった! 川津さんは本当にしっかりしていますし、自分がある方なんだなと思いました。ふわふわして、タンポポの綿毛のような方かと思ったんですけど、実はそんな感じじゃない。撮影が終わったら「私はもう、帰ります」って。僕が話してても「すぐ帰るやん!」みたいなところが魅力的でした。
川津:そうなんです。さっぱりしちゃう。
長妻:打ち上げでもすごく楽しそうで。打ち上げができるようになってきて本当によかったです。ろくに話さなかったけど……。
川津:打ち上げで、人見知りされてました? 静かモードの印象がありました。
長妻:みんなすごく楽しそうに話されてたので、話を聞きたくなっちゃったんです。状況に合わせるのも大事だし。
エンディング主題歌「aigre-doux」に川津明日香の感想も
――7ORDERから長妻さん&安井謙太郎さんでエンディング主題歌「aigre-doux」も担当されるということで、感想はいかがですか?(※取材は1月上旬)
川津:詞とお二人のボイスが素敵で。長妻くんに関しては、お芝居の声ともまた違って。
長妻:え〜! 歌うのが難しかった曲なんです!
川津:あわあわし出した。
長妻:低いトーンでいった方がいいのかなとか、いろいろ思いがあって。
川津:めちゃくちゃ素敵でした。安井さんの声と長妻くんの声の違いもわかりやすいし、歌詞もスイーツにちなんだ甘めな歌詞で。
長妻:僕は安井くんと一緒ですごく心強かったんです。前回(『その結婚、正気ですか?』エンディング主題歌「シンデレラストーリー」)はW主演でお芝居して曲も作って、自分で歌ってジャケットのアートワークも担当して、本当に「もう死んでしまう」と思ったんですけど、今回は安心してできる。安井くんはメンバーだし、お兄ちゃんだし、本当に楽しくできました。レコーディングスタジオにいる時に「これ、難しいよね」とか共有できて。お芝居してても「あ、ここのシーン難しいよね」とか共有できた方がリラックスしてできるじゃないですか。心の余裕ができて、すごくやりやすいなと思いました。
――長妻さんがドラマの主演をやるごとに、主題歌に参加する方が1人ずつ増えていくシステムだったりするんですか?
長妻:あるかもしれませんね。でも、もともと全員ではなく数人のユニットでやっていくことを増やしていこう、みたいな話はしていたんです。むしろその方が動きやすかったり、できることも増えるなと。
川津:それって、きっとすごくグループとしていい形ですよね。優しくて、いいグループですね。
長妻:うん、素敵です。だから、僕も呼ばれたらすぐ行きます。例えば誰かがラジオをやってたら、僕はキーボードを持ってそこに行って弾きます。諸星(翔希)がラジオでサックスをやっていた時にも、伴奏しに行きましたもん! それで、キーボード失くしましたからね。
川津:……なんで!?
長妻:どっか置いてきちゃった。
川津:それが1番やばい!
長妻:駆けつけて、忘れました。
川津:衝撃的ですね、最後のエピソード(笑)
■長妻怜央
1998年6月5日生まれ、茨城県出身。7ORDERのメンバーとして活躍し、近年はSCHOOL STAGE『ここはグリーン・ウッド』(19年)、ディスグーニー公演 舞台『DECADANCE ―太陽の子―』(20年)、『タンブリング』(21年)、舞台『アクダマドライブ』、『漆黒天 -始の語り-』、DisGOONie Presents Vol.11 舞台『Little Fandango』(22年)、映画『漆黒天 -終の語り-』『ラストサマーウォーズ』(22年)、『犬、回転して、逃げる』(23年)、ドラマ『その結婚、正気ですか?』、読売テレビ・日本テレビ系プラチナイトドラマ『ブラックファミリア~新堂家の復讐~』(23年)などに出演。現在、CBCテレビにて『地名しりとり~旅人ながつの挑戦~』が放送されている。
■川津明日香
2000年2月12日生まれ、東京都出身。2014年に「ミスセブンティーン2014」に選ばれ、『Seventeen』2014年10月号より同誌専属モデルに。また、2016年2月に映画『黒崎くんの言いなりになんてならない』で女優デビュー。『仮面ライダーセイバー』(20~21年)でヒロイン・須藤芽依を演じ、注目を集める。『モトカレ←リトライ』(22年)で連続ドラマ初主演(鈴木仁とのW主演)。『君の花になる』(22年)、『アカイリンゴ』『秘密を持った少年たち』(23年)などに出演。